「05」(最初の質問､ 終回)
(…LSDには 天国も、地獄も 作り出せない。
LSDは ただ、あなたを 開くことができるにすぎない。
LSDを 摂取すると、あなたの内に あるものが
何でも 投影される )
だから、もしゼフナーの体験が まったく色のないものだったら、ゼフナーの マインドのせいだ。
もしハクスレーの体験が 色彩のあるものだったら
ハクスレーの マインドの せいだ。
LSDは ただ、あなた自身の マインドの中の 一瞥を あなたに与えられるに すぎない。
それは あなた自身の 奥深い層を開く。
だから、もし内側に 抑圧された無意識があれば
あなたは 地獄に 落ちる。
あるいは 何も抑圧が なければ、リラックスしている無意識、自然な意識を持っていれば、あなたは 天国へ行く −−− が、それは あなたが どんなタイプのマインドを 持っているかによる。
人が 内側の旅へ 深く入っていったとき、同じことが 起こる。
あなたが 出くわすものが 何であれ、それは あなた自身のマインドだ。
それを 覚えておきなさい。
あなたが遭遇するものは 何であれ
あなたのマインドだ と。
見る色の順序は、あなた自身の マインドの順序でもある。
が、人は 色を 超えて行かねばならない。
順序が どうであれ、人は色を 超えて行かねばならない。
そこで「色とは 心的(メンタル)なものだ」と、絶えず心に留めておくことだ。
それらは マインドなしには存在しない −−−
マインドは、一種のプリズムの働きをしている。
そして、あなたがマインドを 超えていくとき
そこには 光が、色のない、絶対なる白が 存在する。
そして、その白が 存在してはじめて
マインドを 超えた と 言える。
ジャイナ教は 彼らの僧侶、尼僧のために 白を選んだ。
選択には 意味がある。
そして、仏教徒たちは 黄色を、ヒンドゥー教は 黄土色(オーカー)を、
ジャイナ教は 白を 選んだ。
それは「白が内なるビジョンとして存在して初めて、本当に霊性が始まる」と 彼らが言ったからだ。
マホメッドが 緑を選んだのは、彼が「静寂が死なら、それは無意味だ。 静寂は活動的でなければならない。 静寂は世間に参加しなければならない。 だから、聖者もまた兵隊であるべきだ」と 言っていたからだ。
彼は 緑を選んだ。 全ての色が 意味を持っている。
黒の衣を使っている 一派がある。
黒という色も また、実に意味深い。
それは不在を 表す −−− 無色、全てが不在。 ちょうど 白の反対だ。
スーフィーは「我々というものが 完全にいなくならない限り、神は 我々の前に現れることができない。 だから人は 黒のようにならねばならない −−− 完全なる不在、無実体、無実存、ただの無に」と言う。
だから 彼らは黒を 選んだ。
色は 意味深い。
あなたが選んだものは 何であれ、あなたを表している。
あなたの 服でさえ、多くのことを 示唆している。
何ひとつ、ただの 偶然ではない。
もしあなたが 服として ある色を選んだとすれば
それは 偶然ではない。
自分では、なぜその色を 選んだのか
注意を 払っていないかもしれない。
が、科学は その理由に気づいている。
そして、それは 多くのことを 示している。
あなたが着る服は 多くを示している。
それはマインドに 属しているからだ。
あなたのマインドが 選んでいる。
あなたのマインドは、ある一つの好み、ある一つの傾向なくして、何かを 選択することはあり得ない。
だから、色の 順序が様々に違ってくる。
が、全ての順序、全ての色は マインドのものだ。
だから それらに 余り関わってはいけない。
どんな色を感じようと、ただ素通りして行きなさい。
それに 捕らわれてはいけない。
それに捕らわれるのは、自然の傾向だ。
もし きれいな色があれば、人は それに執着する −−−
執着してはいけない、前進しなさい。
が、心していなさい。 色とは マインドのものだ。
ある色が恐くても、そう感じまい として後戻りする。
それも また 良くない。
もし戻れば、あなたが変容される可能性はない。
通り過ぎなさい ! 戻っては いけない。
それは あなたのマインドだ、素通りしなさい !
たとえ その色が 恐くても、たとえその色が 醜いものでも、
たとえその色が 滅茶苦茶なもの、あるいは 美しいもの、調和のとれているもの、何であろうと 通り過ぎなさい。
あなたは 色がなく、ただ光だけが残る地点にまで
到達しなければ ならない。
その光のなかに 入ること、それが霊性だ。
それ以前の 全ての色の体験は、メンタルなものだ。
「あなたのせいだ」最初の質問…終わり
二番目の質問、(01)へ 続く
