saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第12章 二番目の質問 (01)

 

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(01)

質問・・・・・・

 瞑想の中で内なる光に遭遇するために必要な肉体的、精神的条件とは一体何でしょうか ? 

そしてどうしたら、人はその条件を満たすべく成長していけるのでしょうか ? 

 

 

 三つのことを 心に留めておくこと。

一つ、 あなたは 絶えず、外側の生での 満ち足りなさを 感じ続けていなければならない −−− 

絶えず 欲求不満を感じることだ ! 

我々は みな、満ち足りなさを感じている −−− 

それも 無意識に。

そして、無意識の内に 欲求不満に陥ると 

いつも、ただ欲望の対象を 変えるだけだ。

 

だが、一つの対象から別の対象へと 欲望の 鉾先を変えることは、内側に 入っていく助けにならない。

あなたは 依然として 外側に留まる。

あなたは 一つのものから もう一つのものへと そしてまた 別のものへと、欲望の鉾先を変えていく。

Aという対象に 失望したために、今度は Bという対象で、欲望を代替えしている。

そして、Bという対象に失望し 今度は Cという対象に 移っていく。

あなたは対象を 変え続ける。

それは、あなたが無意識的に 満ち足りなさを 感じているからだ。

 

もし意識的になれば、欲望の対象を 変えはしない −−− あなたは その方向を変える。

 

無意識だと あなたは 変え続ける。

あなたは 一人の女性を愛することができる。

そして もう一人の女性、また別の女性と。

あなたは 一人の男性を愛することができる。

そして、もう一人の男性、また別の男性と。

それは無意識の 欲求不満だ。

 

あなたは「Aは良くない、Bが良いかもしれない」と思い、Bを選ぶ。

そうしたら、またBも 良くない −−− 誰にわかる ? −−−

Cが良いかもしれないと思い、Cを選ぶ。

それが 無意識の欲求不満だ。

だがあなたが 意識的になれば、A、B、C の問題ではない。

それは 関係性 自体、まさに あなたの期待 自体、欲望 自体の問題だ。

 

あなたは 人を変え続け、その『他の人を通して 幸せを得ようとする』欲望が 根っこだ。

あなたは他人を変え続けるが、この方向性は決して変わらない。

私が「意識的に欲求不満になる」と 言うのは 相手の人間は問題ではない、ということだ。

幸せを探す方向を変えない限り、何も起こらない。

 

それには 二つの方法がある。

AからBと 対象を 変えるか、Aという方向からBという方向に 変えるかの どちらかだ。

Aは 外へと向かい、Bは 内へと向かう −−− 

方向を 変えることだ。

方向を変えることで、あなたは 自分自身を変え始める。

だが、対象を変えるだけでは、あなたは 同じままだ。

 

あなたは 何年にも渡り、何生にも渡り、欲望の対象を 変え続ける。

それでも 同じままだろう。

どんなに欲望の対象が 変わっても、あなたは 一向に変わらない。

結果は 同じことだ。

同じ苦しみが つきまとってくる。

 

私が「意識的に欲求不満になる」と 言うとき、それは、他人によって欲求不満に させられる という意味ではない。

自分自身に 欲求不満を感じる という意味だ。

そうして 初めて方向が 変わる。

 

我々は みな、他の誰かに 欲求不満を感じさせられる。

 

 

(01)終わり(02)へ 続く