saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第16章「意志か、 明け渡しか」最初の質問(06)


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最初の質問(06)

( 聖者は、まったくマインドを 持っていない −−− この生の ものでも、過去生のものでも。

だから 彼は、すべてにおいて 全一である以外 何もできない )

 

彼は 怒ることが できない。

憎むことが できない。

その理由は、怒りのなかでは 全一になれないからだ。

怒り というのは苦痛であり、人は 自分に苦痛を与えるものの中では、 全一に なれない。

憎むことが できないのは、もはや彼には、全一になれないものの中に 自分を 置くことができないからだ。

それは 善悪の 問題ではない。

 

実際、 聖者にとって、それは全一であるか ないかという 問題だ。

彼は そうするより他に 何もできない。

 

老子は 言う、「私は 全一であることができることを 善と言い、全一であることができないことを 悪と言う」と。

 

 

(06)終わり(07/終回)へ 続く