saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第13章「在ることを通して越えていく」(09)


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(09)

(…私が 論理は 神秘に 反するものだ と 言うのは 

論理は 神秘の 世界の中では機能できない、という意味だ。

論理は、決まりきった、死んだ、ラベルの張られた世界でのみ 機能できる )

 

アリスが 不思議の国に 行った。

そして、彼女は ちょっと混乱してしまった。

 

一頭の馬がやって来た。

すると、突然 馬は牛に 変わった。

ちょうど 夢の中で 起こったように。

夢の中では 決して、おかしい とは 思わない。

夢の中で

「これは おかしいんじゃないか」と 思ったことがあるだろうか ? 

 

あなたが 何かを 見ていると

突然それが 何の理由もなく 変化する。

夢の世界の中に 理由は存在しない。

馬が牛に なる。 が、どうして、どうやって それが 起こったのか、あなたは決して 聞きはしない。

夢の中では 誰も 聞かない。 あなたは 聞けない。

もし その理由を聞けば、夢から覚めて しまうだろう。

眠りが 壊れて しまうだろう。

が、夢の中では 決して 疑いは 湧いてこない。

 

が、どうして ? 

あなたが道を 通り過ぎていると 突然 一頭の馬が牛になり、犬が 人間に なる。

あなたの妻が、あるいは 夫が突然、犬に なってしまったら、あなたは 受け入れられないだろう。

マインドには不可能だろう。

 

が、夢の中では、まったく ためらわずに 何の疑いもなく、何の 問いもなく 受け入れる。

なぜだろう ? 

夢の中では、論理のカテゴリーは 機能しない。

その「なぜ」が 不在なのだ。 疑いが 不在だ。

ラベルの 張られた世界が不在なのだ。

だから本当に 馬が牛に なれるし、何の問題も ない。

馬が スッと現れ、牛になる。

それが 流動的な世界だ。

 

不思議の国で、アリスは まったく混乱してしまった。

あらゆるものが スッと ほかの何かになってしまう −−− 他の何かに。

そこで彼女は 女王に 聞いた。

「これは どういうことなのですか ?

なぜ 物事が 変化していくのですか ?

私は ここで どうしたらいいのですか −−− 何ひとつ 当たり前のように 受け取れません、 何ひとつ !

何でも 何かになれる あり様です。

いつでも 変化するんですもの。

何ひとつ 当たり前のように 受け取れないんです。

私は どうすればいいのですか ? 」と。

すると 女王は

「ここは 生きている世界です。

死んでいないのです。

あなたは死んだ世界から やって来たので、ここにいるのが 困難に感じるのです。

物事は ここでは 生き生きとしています。

 Aが Bに なれます。 定まったカテゴリーは、ここには まったくありません。

全てが ただ流動的で、ほかの何かに移り変わっています。

ここは 生きている世界です −−− あなたは 死んでいる世界から やって来たのです」と 言った。

 

我々は 死んでいる世界に 住んでいる。

その 死んでいる世界が  “これ”  だ。

 

もし、この死んでいる世界の 向こうに 生きている流れを 感じられれば、

あなたは  “それ” を 感じられる。

 

 

 

(09)終わり(10)へ 続く