saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第12章 二番目の質問 (04)


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(04)

( 根本的なことは、もしあなたが 自分の責任を 何か他のもの、X、Y、Z に 転嫁しているなら、内側に 入っていけない ということだ )

 

そして二つ目に 覚えておかねばならないことは、あなたが どんな人間であれ −−− もし性的な人間だとすれば −−− それはあなたの責任だ ということだ。

もし あなたが 怒り、怒りに満ちた人間だとすれば、もしあなたが 何かを 恐れているとすれば、もし恐怖が あなたの 主な性格を形成しているとすれば、それは あなたの責任だ ということ。

 

ほかの全ては、ひとつの役を演じているのかもしれない。

が、それらは ただの 役だ。

そして その 役 というのも、あなたが協力するからこそ、その役を 演じられるのだ。

 

だからもし、あなたが まさに この瞬間に協力することを 破壊してしまえば、今までとは違う人間になるだろう。

 

二番目の 肯定的なことは、自分が どんな人間であれ、自分の責任だ、と絶えず 意識している ということだ。

だが、それは 難しい。

 

欲求不満を感じるのは とても簡単だ。

自分自身に対して 飽きたらなく感じることでさえ、そう難しくない。

しかし、自分が どんな人間だろうと、自分の責任だ と感じるのは実に難しい −−− とても 難しい。

そうなると、言いわけは できない。

 

それが 一つ。

二つ目に、もし自分が どんな人間だとしても、それが 自分の責任ならば、自分を 変えなければ、それもまた 自分の責任になる。

もし 自分を変容しなければ、ほかの誰でもない 自分が罪悪感を 感じるだけだ。

 

そのために、我々は たくさんの理屈を 作り出した −−− 

自分自身の責任から 逃れるために。

責任とは、あらゆる 宗教的な変容の根本だ。

 

あなたは、神を 信ずることが 宗教の根本だと聞いているかもしれない。

が、 そうではない ! 

 

人は どんな神をも、信ぜずして 宗教的であり得る。

また、あらゆる 神を 信じていて、まったく宗教的でない、ということもあり得る。

また他の誰かは、再誕、生まれ変わりこそ 宗教の根本という。が、そうではない。

生まれ変わりを 信じることで あなたという存在が生きている 時間が長くなる。

が、ただ、生きている 時間が長くなるだけで 

どうして あなたが 宗教的になるだろう ? 

時間は あなたを 宗教的にする要因ではない。

あなたは 永遠の存在であるかもしれない。

が、そのことが、どうして あなたを宗教的にする助けに なるだろう ?  いや、 そうではない。

 

すべての宗教の根本、真実は、責任を 感じることだ −−− 今の あなたの存在は、あなた自身に責任があるのだと。

 

すると突如として、なにかが あなたの中に 開く。

 

もし自分の責任なら、自分を変えられる。

そういう感覚を持てば、内側へと 入っていける。

自分自身に対して、飽き足らなく 感じるがいい。

 

ニーチェは どこかで、とてもすばらしいことを 言っている。

「自分自身に飽き足りなさを感じなくなった時、それが人類の破滅の時となるであろう」と。

そういう感覚を持ったら 

それ以上に 進化する可能性がないからだ。

が、私なら

「もし誰かが自分自身に飽き足りなさを感じていて、それが自分のせいだと誰も感じなくなった時が、前よりもっとひどい破滅の時となるだろう」と 付け足すに違いない。

 

そして「飽き足らない」というのは 消極的だ。

それよりも、積極的に 責任を感じることだ。

そうすれば、あなたは たくさんのエネルギーを 得る。

 

 

 

(04)終わり(05)へ 続く