saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第八章 「 最後の質問 」

 最後の質問

「 みんなは 私が 意地悪いと思っています。 でも、私は 自分はけちであるだけだと感じています。

 あなたは どうおっしゃいますか、バグワン ? 」

 

 

ひとつ 小話を きかせてあげよう

 

ある朝、 若者は

フットボール賭博で 五万五千ポンドの賞金を 当てたことを知って、大喜びした

彼は、彼の 母親と父親と 一緒に暮らしていた

二人とも 年で、暮らし向きは あまりよくなかった

彼が 賞金を当てたことを話すと、両親も 大喜びした

「もちろん」と 彼は言った

「僕は この幸運を 分かち合いたいんだ

だから、お父さんと お母さんそれぞれに 十ポンドづつ プレゼントするつもりさ」

しばらく の あいだ 沈黙が あって、それから 老人が 言った

「ねぇ、息子や

私たちは おまえのために ずいぶん尽くしてきたんだよ

母さんと私はね ーーー

だからおまえは 長いあいだ 何不自由なくきたんだ

しかし、もうおまえは ちゃんと自立できるようになったのだから

私は おまえが このことを 知るべきだと思う

実は、 おまえの母さんと私は ちゃんと結婚していなかったんだよ」

 

「何だって ! 」と 若者は 叫んだ

「ということは、 つまり 僕は・・・」

「そう、 おまえは・・・」と 老人は言った

「そして、そのとおりに、実に、けちで 卑しい奴だ !」

 

(最後の質問)終わり・・・ 第九章「 浄土楽園 」へ 続くー