saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第六章 「 第八の 質問 」 (04)

(…そうなったら、あなたは逆立ちして、思考しつづけることができる )

子供の頃 私はよく長いあいだ 逆立ちしたものだった

それは習慣だったものだから、ある日 私は そのまま眠ってしまった

それは むつかしい

私が ある老人ーーー村の一種のヨーギだったーーーに話すと、彼は言った

「それは不可能じゃ

それは このわしにも 起こったことはない

逆立ちしながら眠るとは ! 」

眠りが起こるには、頭は ふつうよりも血液の流れが 少なくなる必要があるからだ

だから夜、血があまり頭の中に 流れ込まないよう頭を少し上げるために枕を使う

さもなければ 頭は はたらきつづける

人が知性的であれば あるほど、それだけ大きな枕が必要になる

二つ、三つ、四つ分の 枕がーーー

さもなければ、ちょっとの血液で 思考の過程が始まる

だからその「食物供給」は 完全に断ち切られなければならない

 

彼は「それは不可能だ」と 言った

だが、それは 私に起こった

私は たんに眠りに落ちただけではなく、私のシルシアーサナ(逆立ち)からも落ちた

それは あまりにも習慣的に なってしまっていた

たんに 思考だけでなく、眠りや 夢も可能だ

だから、あまり長く 逆立ちすると、あなたは それに慣れる

そして 始めに起こったような喜びは もう二度と 起こらない

 

そして 瞑想するとき、あなたは 何を やっているのか ? 

どうやって瞑想、ヨーガ、断食、食養生を通して、光明を得ることができよう ? 

いいや

大事なことは もっとはるか彼方にある

星の彼方にある

それら小さなことは すべて 非常に日常的だ

たしかに それらは あなたを浄化し、洗い清めることは できる

だがあなたに〈光明〉を 与えることはできない

それらはあなたに しばしの喜びを 与えることはできる

だがその喜びは 至福とは言いがたい

なぜなら あ な た が そこにいるからだ

それらは ときとして、あなたを 大いなる光で満たすこともできる

だがその光は 永遠の光 ではない

〈永遠〉のためには、あなたは 女性的であることしかできない

あなたは 行為者であることは できない

あなたは 一種の無為、受身の状態でいなければならない

あなたは 辛抱づよく 待たなければならない

ふつうで いなさい

そして 待つことだ

 

私は ヨーガの練習をするな と 言っているのではない

それは 体にいい

私は 瞑想をするな と 言っているのではない

それは まったくいいし、浄化作用が ある

しかしヨーガや瞑想で 神を創り出そうと 考えないことだ

神は 創り出されることはできない

だが、あなたは浄化され、神が起こる可能性は もっとでてくる

 

しかし 神が起こるのは あなたが 自覚しないときだけだ

あなたが 神を求めてさえいないとき

あなたが ただ坐って、何もせず、どんな欲望もないとき

ーーーマインドのなかに

何か ほかのものでありたい とか

誰か ほかの人間になりたい とか

光明を得たい とか

そういう すべての欲望が 少しもないときーーー

 

あなたが ただそこにいて、何もしないで 坐っているとき

不意に それ が 起こる

それ は つねに不意だ

それは あなたに 降臨する

だが そうなったら、 あなたは もういない

〈光明〉は ある、 そして あなたは いない

神は存在する、そしてあなたは 存在しない

 

(第八の質問) 終わり・・・最後の質問 へ 続く