第八の質問
「 二､三年前、ヨーガと瞑想を通して 私は祈りの頂点を体験しました。 私の存在全体が その至福を感じましたーーーすべてが神聖で、愛と感謝に満ちていました。 ある理由で私はそこから外に出て、いまでは 暗い谷間に戻っているのがわかります。 どこかで物事がまちがったのです。 再び立ち直るのに 何か罪悪感が感じられ、とても骨が折れます。 どうか 何か言ってください｡ 」
あなたの 静寂や至福が 何かによって引き起こされるなら
それは 消えるのが 当然だ
引き起こされたものは 永遠ではありえない
あなたは ヨーガや瞑想を通して それを管理した
しかしそれは 自然に起こったことではなかった
それは 人工的だった
それは 恣意的だった
それは化学的な ドラッグで処理できるのとおなじほどに 恣意的だった
しかし ドラッグは 徐々にきれる
あなたは ある一定の LSDを摂った
そしてあなたは 至福で とんで しまう
すべてが至福で すべてが喜びだ
生は 途方もない美しさと輝きを放ち
樹々は ますます緑になり、バラは ますます赤くなる
あらゆる顔が きらめいてみえる
生は光輝き、サイケデリックになる
だが そのLSDは 徐々に きれる
翌朝 あなたが見ると 樹々は再び 無味乾燥だ
あの青々しさは そこには ない
あの輝きは そこにはない
それらは 内側から輝き出たものではない
あなたは 再び人々の顔を、あの鈍くて退屈な顔を見る
すべてが 無味乾燥だ
すべてが ふつうだ
同じことが ヨーガを通して 起こりうる
同じことが 断食を通して 起こりうる
同じことが その他 どんな技法(テクニック)を通しても 起こりうる
技法はあなたに〈一瞥〉を与えるのには 良い
だが、技法はあなたに〈一瞥〉しか 与えられない
それは あなたの 実態には なりえない
それは あなたの 意識には なりえない
だから そのなかには 問題はない
それは 単純だ
それは 失われるものだった
あなたは 何も まちがっていない
まちがっているのは あなたの 態度だけだ
あなたは ヨーガや瞑想を通して 何か 永遠なるものを創り出せると 思っていた
それは 不可能だ
永遠なるものを 創り出すことはできない
創り出されたものは 何であれ いつの日か、遅かれ早かれ、崩れる
〈永遠〉は 創り出されることなく、あなたのところへ 来 る
〈永遠〉は 起こる
それは 為されるのではない
(01)終わり・・・(02)ヘ 続く
