saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第八章 「 第六の質問 」 (01)

 第六の質問

「私はいつも 一日の終わり頃に、ちょっとした報酬ーーー少しばかりの ビール、煙草、ドラッグなどーーーの必要性を感じてきました。 いまは、こういったものは何ひとつとして満足を もたらしません。 しかし、何かに対する欲望、何らかのかたちの満足感に対する願望は続いています。

この願望は 何でしょう ?

そしてそれを満たすものは何でしょう ?」

 

 

 それを満たすものは 何もない

そこには理解されるべき 欲望の微妙なメカニズムがある

欲望は このように機能するーーー

欲望は あなたの幸福に 条件をつける

「もし この車、 この女性、 この家を獲得できたら、私は幸福だ」

欲望が満たされたら、その幸福の条件は 取り去られる

あなたは ほっとして 気分が良くなる

実のところ、あなたは まったく不要な障害物を 自分の幸福に押しつけていただけだ

しかしすぐに、あなたは 自分が こう考えているのが わかるだろう

「もし私が その障害を再び創り出すことができたら

そして そのあと、それを再び 完全に取り除くことができたら

私が この前 それを取り除いたときに感じたような 安堵感が

そのとき感じたのと同じくらい 良く感じられるだろう」

だから、 そういう欲望こそが

ーーー私たちが それらを満たすときでさえーーー

また新しい欲望を 次々に生み出してゆくのだ

 

これが わかるかね ?

まず、あなたは ある条件をつくる

あなたは言う

「この女性を得ないかぎり、私は幸福には なれない

私は この女性がいて はじめて幸せで あることができる」

そこで、あなたは その女性を得るために 奮闘しはじめる

それが困難で あればあるほど、ますますあなたは熱烈に、熱狂的になる

それが困難で あればあるほど、ますますあなたは 挑戦される

それが困難で あればあるほど、ますますあなたは 自分の 全存在を賭ける

あなたは 賭ける用意がある

そして当然、ますますその女性を 所有したい という希望や 欲望が湧いてくる

それは とても骨が折れる、それはとても むつかしい

それは何か 偉大なものにちがいない

だからそれは とても 骨が折れるのだ

だからそれはとても むつかしいのだーーー

あなたは 追って、追って、 追って、ある日 その女性を得る

 

その女性を得た日

「その女性を得たら、そのときには私は幸せだ」という 条件は取り去られる

まずはじめに、あなたは その条件をつけた

いまや、あなたはその女性を得て、ほっとしている

いまや、もう追いかけることはない

あなたは 到達した

その成果は 自分の手のなかにある

あなたは気分がいい、その安心のせいで 気分がいい

 

 

(01)終わり・・・(02)へ 続く