(…それ に ついては 何も語られたことはない
だから それは 教えではない
仏陀は 哲学者ではない )
彼は 医者だ
それは まさに 彼が 言ったことだ
「私は医者だ、哲学者ではない」
哲学者とは、盲人に 色や 光について語りつづけ
彼を 混乱させ、狼狽させつづける人のことだ
盲人は光については 何も理解する能力は ない
仏陀は言う
「私は 光を 哲学化するつもりはない
私は たんに あなたに薬を与える
私は あなたの眼を治そうとする
そうすれば あなたは自分で 見ることができるようになる 」
これが 良い教え、ダンマと 呼ばれる
これは まったくちがう ヴィジョンだ
理解されるべき 二つ目のことーーー
仏陀は スブーティに「そのように言ってはならない」と 言う
なぜか ?
それは人々のなかに こういう観念が 執拗に湧き上がってくるからだ
スブーティのような、最高級の霊的資質をもった人々でさえだ
「自分は特別だ、自分たちの時代、自分たちの世代は 特別だ
人々は 二度と これほどの高みに 届くことはできまい」
これは 自己本位(エゴイスティック)な、微妙に 自己本位な 態度だ
それは スブーティについて 多くのことを示している
彼は依然として 微妙な自我(エゴ) を かかえている
各時代を通じて ほとんどすべての人々が この病に かかってきた
彼らは 自分たちの時代は 何か 特別なものだと考える
どんな時代も 特別ではない
(02)終わり・・・(03)へ 続く