saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第五章 「〈光明〉の味 」 (02)

(…それ に ついては 何も語られたことはない
だから それは 教えではない
仏陀は 哲学者ではない )

彼は 医者だ
それは まさに 彼が 言ったことだ
「私は医者だ、哲学者ではない」

哲学者とは、盲人に 色や 光について語りつづけ
彼を 混乱させ、狼狽させつづける人のことだ

盲人は光については 何も理解する能力は ない

仏陀は言う
「私は 光を 哲学化するつもりはない
私は たんに あなたに薬を与える
私は あなたの眼を治そうとする
そうすれば あなたは自分で 見ることができるようになる 」

これが 良い教え、ダンマと 呼ばれる
これは まったくちがう ヴィジョンだ



理解されるべき 二つ目のことーーー

仏陀は スブーティに「そのように言ってはならない」と 言う
なぜか ?

それは人々のなかに こういう観念が 執拗に湧き上がってくるからだ
スブーティのような、最高級の霊的資質をもった人々でさえだ
「自分は特別だ、自分たちの時代、自分たちの世代は 特別だ
人々は 二度と これほどの高みに 届くことはできまい」

これは 自己本位(エゴイスティック)な、微妙に 自己本位な 態度だ

それは スブーティについて 多くのことを示している
彼は依然として 微妙な自我(エゴ) を かかえている


各時代を通じて ほとんどすべての人々が この病に かかってきた
彼らは 自分たちの時代は 何か 特別なものだと考える
どんな時代も 特別ではない




(02)終わり・・・(03)へ 続く