saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第7話 ーーー 〈無〉に 帰依する (04)

…( 瞑想とは 種なしに 生えてくる樹だ
それが 瞑想の 奇跡なのだ )

その魔術
その神秘 ーーー

集中は その中に種がある
あなたは ある特定の目的のために 集中する
そこには 動機がある
それは 動機づけられている

瞑想には 何の動機もない

だとしたら,そこに何の動機もないのに
なぜ人は 瞑想なんか しなければならないのか ? ーーー


瞑想は
あなたが あらゆる動機を のぞき込んで
それらが不充分であることを 見出したとき

あなたが 動機というものを “最終回” まで 通り抜け

そして,その空しさを 見てしまったとき

動機というのは どこにも連れて行ってはくれない
自分は 堂々めぐりを し続けている
おんなじままだ ということを 見てしまったとき

はじめて 姿を 現わす


動機は どこまでもどこまでも あなたを先導し,駆り立て
さまざまな新しい欲望を つくり出して

あなたを ほとんど 気も狂わんばかりにし続ける

だが,けっして 何ひとつ達せられはしない
両の手は あいも変わらず 空っぽのままだ


これを 目のあたりに してしまったとき
あなたが 自分の人生を のぞき込んで
あらゆる動機が 破綻する・・・

いまだかつて どんな動機も うまく成功したためしはない
いまだかつて どんな動機も 誰かに祝福を もたらしたためしはない
動機というものは ただ約束するだけで
“品物” は けっして届かない

そして ひとつの動機が しくじると
また別な動機が はいり込んできて
しょうこりもなく あなたに 約束をする

そしてあなたは しょうこりもなく騙される

何度でも何度でも 動機に騙されることによって

ある日 突然 あなたは気づく
突然,あなたは それを 見抜く

そして,まさに その見抜くことこそ 瞑想の はじまりなのだ



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