これが仏陀の メッセージだ
あなたは もうすでに そ こ に いる !
あなたは もうすでに 救われているのだ
救世主など 来る必要はない
あなたは 罪悪感など抱かなくていいのだ
“ そこには何の苦しみもない，シャーリプトラよ
苦しみの原因も，苦しみの停止も
そこから抜け出す道もない
それは達成するものでもなく，無達成のものでもない ”
それは もうすでに 実 状 なのだ
それこそ真に あなたの本性そのものなのだ
私はどんな理想社会にも興味はない
どうか そんな夢は 落としてほしい
それは世界に 大悪夢を つくり出してきた
もう肝に命じておくがいい
いまや 政治的には何ひとつ起こり得ない
政治は 死んでいる
右に投票するにしろ 左に投票するにしろ
幻想など抱かないことだ
何かのシステムが 世の中を救えるなどという考えを捨てる必要がある
どんなシステムも 救世主になど なれはしない
共産主義，ファシズム，ガンディー主義 ーーー
どんな社会も あなたを救えやしないし
どんな社会も 理想社会でなどあり得ない
そして，救世主などというのもいやしない
キリスト，クリシュナ
あるいは ラム ーーー
あなたは ただ
自分がしょい込んでいる罪悪感だの 自分は罪人だ などという
その ナンセンスを落とすだけでいい
あなたの 全エネルギーを 生 き る ことに 注ぎ込みなさい
あなたのエネルギーを罪悪感などというものから撤回するがいい
あなたのエネルギーを
踊ることや 祝うことに注ぐのだ
そして，そうなったら
あなたは い ま こ こ で 理想的なのだ
理想的に な ら な く て は い け な い などということはない
イデオロギーなどというもの それ自体
真実を 失ってしまっている
実際のところ
最初から 真実など あったためしはなかった
そして，その説得力も なくなった
いまだに青写真を引いて，社会工学を通して
社会的調和のとれた新しいユートピアを実現できる などと信じ込んでいるのは，ひと握りの真面目人間だけだ
我々は 全き自由の時代に 生きている
我々は 大人になった
人類は もう子供じゃない
より成熟している
我々は実に ソクラテス的究理精神の旺盛な時代に 生きている
というのも
人々は 生のあらゆる重要な問いを 問いかけているのだから ーーー
何か 未来の理想や 理想的完成など
あこがれたり 待ち望んだりしはじめないこと
一切の 理想を落としなさい
そして い ま こ こ を 生きるのだ
私のコミューンは “理想社会” などにはなるまい
私のコミューンは い ま こ こ の コミューンになるだろう
第６話 五番目の質問 終わり・・・第７話ーーー無に帰依する (01) へ 続く
