saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第九章 「 浄土楽園 」 (08)

 

 “ 世尊は言われた

「もしだれか菩薩が

『私は調和ある仏国土(ブッダフィールド)を創造する』と言うなら

 彼は虚言を弄することになる

 何故か ?

仏国土の調和』とは スブーティよ

 如来によって無調和として説かれているからだ

 だからこそ 彼は『調和ある仏国土』のことを語った」”

 

仏国土(ブッダフィールド)という言葉は 途方もなく重要だ

あなたはそれを 理解しなければならない

ブッダフィールドの創造こそ、私が ここで 行なっていることだからだ

ただブッダフィールドを創り出すために、私たちは世界から遠く離れて、動いている

全面的に異質なエネルギーが あなた方に ひらかれるようにだ

 

ブッダフィールドとは

あなた方のなかの「眠れるブッダ」が 目覚めさせられうる状況を意味する

ブッダフィールドとは

あなた方が、成長、成熟しはじめることのできる エネルギー場(フィールド)を 意味する

眠りが破られ、衝撃を受けて 自覚することのできる エネルギーフィールドを意味する

衝撃が たえず来るので、眠りこめず、目覚めざるをえないような電界を意味する

 

ブッダフィールドとは

ブッダが 生きとし生けるものを 成熟させるエネルギー場(フィールド)だ

速やかな精神的成長のための 理想的条件を提供する、浄土、超俗的世界、地上の楽園だ

ブッダフィールドは 母体(マトリックス)だ

 

matrix (母体)という言葉は ラテン語から来ている

それは 子宮を意味する

その言葉から、私たちは matter (物質)、mother (母) などの 言葉を得る

子宮は、新しく形成しつつある生命に 三つのものを 与える

可能性の源泉

その可能性を探求するエネルギーの源泉

そして その探求が起こりうる安全な場所、 の 三つだ

 

それが 私たちの やろうとしていることだ

新しいコミューンは、ブッダフッドの 偉大な実験になる

さまざまなエネルギーが、あなた方に ひらかれなければならない

さまざまな可能性が、あなた方に 明確にされなければならない

あなた方は、自分の潜在的可能性に 気づかされなければならない

そして ワークができる 安全な場所が 与えられなければならない

つまり、 世間に わずらわされずにすむ場所

群衆からの 妨害を受けずに進むことのできる場所

ありきたりの物事、タブー、禁止が 放棄される場所

「いかにしてブッダに なるか」という ただひとつのことが重要な意義をもつ場所

それ以外のことーーー金、権力、身分ーーーは すべて マインドから消える場所

ほかのすべてが 無意味になるような場所だ

そのときには、ほかのすべてが そのあるがままの姿にーーー影の世界にーーーなる

そして あなた方は、もう 見かけに 惑わされなくなる

 

幻影(マーヤ)とは 見かけにとらわれることだ

それは この世で 最大のまぼろし

その見かけが、これほどまでに 私たちのマインドを 揺り動かしている

ブッダフィールドは、あなた方が その見かけから引き離される 場所だ

コミューンの 沈黙のなかで

コミューンの禁止も禁忌(タブー)もない 雰囲気のなかで

マスターと弟子は、そのドラマを 完全に演じることができる

マスターが 弟子の足に触れることが 可能になり

マスターと弟子が ひとつの現実のなかに 消え入るとき

究極的なるものが ある

 

 

 “ 世尊は言われた

「もしだれか菩薩が

『私は調和ある仏国土(ブッダフィールド)を創造する』と言うなら

 彼は虚言を弄することになる

 何故か ?

仏国土の調和』とは スブーティよ

 如来によって無調和として説かれているからだ

 だからこそ 彼は『調和ある仏国土』のことを語った」”

 

さて、理解するがいい

誰かが「私は仏国土を創り出す」と 言い、その強調が「私」にあったら

そのときには、その言辞は 偽りだ

まだ「私」が 生きている人間は ブッダフィールドを 創り出すことは できないからだ

自分のなかに「私」が まったくない人間だけが ブッダフィールドを創り出すことができる

実際のところ、そうなったら「彼が創り出す」と 言うのも正しくない

言葉は 不十分な ものだ

 

サンスクリット語の「創造」の方が はるかに良い

そのサンスクリット語は ニルパダヤティ だ

それ を 多くのことを意味する

それは「創造する」という意味にもなり、「完成する」という意味にもなる

「熟する」、「成熟する」という意味にもなる

それは ただ「それを実在へと触発する」という意味にもなりうる

それが まさにその意味だ

 

ブッダは 創造するのではなく、触発する

「彼は触発する」と 言うことさえ 適確ではない

彼の 臨在(プレゼンス)のもとで、物事が 起こる

彼の臨在のもとで、物事が触発される、さまざまなプロセスが 始まる

まさに彼の臨在が ひとつの炎、ひとつの 火花だ

そして 物事が動き出し、それが 次から次へと つながって ひとつの偉大な連鎖ができる

 

そうやって 私たちは これまで進んできた

私は、何もしないで ただ自分の部屋に 坐っているだけだ

そうすると、世界中から探求者たちが流れこみはじめた

私は 一通の手紙すら 書かない・・・ただの臨在だ

一人が来て、もう一人が来て、やがて 連鎖ができる

 

いまや、ブッダフィールドが 必要とされるときがきた

母体(マトリックス)が 必要とされるときがきた

なぜなら、あなたは知らないが、何千人以上もの人たちが 道の途上にいるからだ

彼らは すでに 動きはじめた

彼らはすでに ここへ来ることを考えている

 

そして 人々の数が 多ければ多いほど、ますます大きなブッダフィールドが そこにできる

そして ますますそれは 強力なものになる

私たちは、かつて この世に創造されたなかで

最大、最強のブッダフィールドのひとつを 創造することができる可能性がある

なぜなら、いまだかつて このような探求はなかったからだ

いまだかつて、人間がこのような危機の状態にあることはなかったからだ

 

私たちは、人間に起ころうとしている 新しい何かの瀬戸際にいる

人類は 死んで消えるか、あるいは跳躍、飛躍して、新しい存在が形成されるか ーーー

 

 

(08)終わり・・・(09)へ 続く