saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第十章 東洋と西洋を超えて (第四の質問)

第四の質問

愛する和尚、

あなたは、これまでに飲んだ ウィスキー・コークの中で 最高のものです。
私は毎日、あなたの講話を 聞き よろめいています、頭は くるくる回っています。
あなたの講話を聞くことを 悪習とみなし、やめるべきでしょうか。



悪い習慣をやめるのは 非常に難しい。
良い習慣をやめるのは 非常に簡単だが。

男性でも女性でも、これまでに悪習をやめられた人の話を聞いたことがあるだろうか。
また、もし私が あなたの悪習になったのなら、あなたは幸運だ、祝福されている。
私は あなたの良い習慣には なりたくない。
ノー だ、なぜなら、良い習慣は いとも簡単にやめられるからだ !


あなたに 小話を 一つ。

聖ペトロは、アメリカの現状に関する調査を 私的に行ない 報告させるため、最も信頼できて 保守的な考えを持つ弟子、聖テレサを 送った。
テレサは、まずニューヨークに立ち寄った。
そして 三日目の終わりに、状況は 恐れていたよりも さらにひどい、と 電話で伝えた。
「国へ帰らせてください」と テレサは 頼んだ。

「だめです。 任務を全うしなくてはなりません。
シカゴに 行くのです」と 聖ペトロは 言った。

テレサは シカゴから再び電話をした。
一層 陰鬱な内容だった。
彼女は悲しそうに報告した、「腐敗だらけです。 いたるところに罪人がいます。
もう耐えられません、天国に戻らせてください」

「耐えるのです、不屈の精神です」と 聖ペトロは慰め、「ハリウッドが 一番ひどいと聞いています。
ハリウッドを 調べてきなさい。 帰るのはそれからです」と 言った。

二週間が過ぎ、六週間が過ぎたが、聖テレサからは 何の連絡もなかった。
聖ペトロは 心配で 居ても立ってもいられず、天国の FBI に捜査を依頼しようとするところだった。
そのとき ついに電話のベルがなり、交換手が こう言った。
「少々お待ちください。 ハリウッドからです」

それから、甘い声が 電話から流れてきた、「ハロー、 ダーリン !
あたし、テリー。 ここはとっても神聖なところよ ! 」。


テレサに なってもらいたくない。
あなたが ハリウッドに行ったとしても、腐敗することはないだろう。
なぜなら、私が あなたを決定的に、徹底的に 腐敗させたからだ。
私は 悪習だ。
私を 良い習慣にできる者など、一人もいない。
良い習慣は、信頼するに足るものではないからだ。
帽子を落としただけで、良い習慣はなくなる。
宗教を あなたの悪習にしなさい。
瞑想を あなたの悪習にしなさい。
そう、それは完全に良いことだ。
私をあなたの ウィスキー・コークにしてほしい。



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