saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第10話ーーー Q&A 最初の質問 06

(…サンニャーシンの三番目の特徴は
自分自身の有機体(organism)への信頼だ )

人々は他人を信頼する
サンニャーシンは彼自身の有機体を信頼する
体,心(マインド),魂 ーーー
一切が含まれている
もし愛する気になれば
彼は愛の中に流れ込む
もしその気にならなければ
彼は「ごめんなさい」と言う
けれども彼はけっして装ったりしない
非(ノン)サンニャーシンは装ってばかりいる
彼の人生は仮面を通した人生でしかない
家に帰って来ると奥さんを抱きしめる
けれども,本心はそんなことなどしたくはない
それなのに彼は「愛しているよ」と言う
すると,そういう言葉はなんともインチキ臭く聞こえる
それらはハートから出てきてやしないからだ
それらはデール·カーネギーから取ったものだ
ちょうど彼の『どうやって人々に影響を与え,友人を獲得するか』を読んでいたところなのだ
とにかくその手のナンセンスーーー
非(ノン)サンニャーシンはそういうナンセンスで一杯だ
そして彼はそれを持ってまわり
それを実行する
彼の一生が嘘の,ニセの人生になる
ひとつのパロディー ーーー
そして,彼はけっして満足できない
当然だ
満足できるはずがない
なぜならば
満足というのは真正な生き方からのみ出て来るものだからだ
もし愛する気になっていないのなら
あなたはそう言わなくてはいけない
何も装う必要なんかない
もし腹が立つのだったら
あなたはそう言わなくてはいけない
あなたは自分の有機体に対して真実でなければならない
あなたは自分の有機体を信頼しなければならない
すると,あなたはびっくりするだろう
信頼すればするほど
有機体の知恵がごくごくはっきりとわかるようになる


あなたの肉体はそれ自身の知恵を持っている
それがその細胞の中でたずさえている何世紀もの知恵ーーー
あなたの体が空腹を感じている
それをあなたは
自分の宗教がその日は断食しなければいけないと言っているからといって断食をする
そして,あなたの体はお腹をすかせている
あなたは自分の有機体を信頼していない
あなたは死んだ経典を信頼しているのだ
どこかの書物に誰かが
これこれの日には断食しなければいけないと書いているというだけでーーー
それであなたは断食をする
自分の体に聴きなさい !
そう
体が「断食をしろ」と言う日もあるだろう
そうしたら,そうするがいい
だが,経典に聞く必要は何もない
その経典を書いた人間は
あなたのことを頭に入れてそれを書いたんじゃない
全然違う
彼にはあなたのことなど思いもよらなかったろう
彼にとってはあなたなど存在していなかった
彼はあなたについて書いていたわけじゃない
それはまるで
病気になると死んだ医者の家に行き
彼の処方を探し出して
その処方に従いはじめるようなものだ
その処方は誰かほかの人のために
何かほかの病気のために
何かほかの状況のもとで書かれたものなのだ


あなた自身の有機体を信頼するということを心にとめておきなさい
体が「食べるな」と言っているのを感じたら
即座にやめるがいい !
体が「食べろ」と言っていたら
そのときは,経典が断食しろと言っているかどうかなど気にしなくていい
もしあなたの体が一日三回食べろと言うのなら
完璧によろしい
もしそれが一日に一回食べろと言うのなら
完璧によろしい
どうやって自分の体に聴くかということを学びはじめなさい
それはあなたの体なのだからーーー
あなたはその中にいる
あなたはそれを尊重しなければならない
そして,あなたはそれを信頼しなければならない
それはあなたの寺院なのだ
自分の体に物事を押しつけたりするのは冒涜だ
ほかのどんな動機であれ
何ひとつ押しつけられるべきじゃない !
そして,これは
あなたに自分の体を信頼することを教えるばかりでなく
だんだんと存在への信頼を教えてくれるだろう
というのも,あなたの体は存在の一部分なのだから
そうしたとき,あなたの信頼は成長してゆくだろう
そして,あなたは
樹々や星々や
月や太陽や海を信頼するようになるだろう
あなたは人々をも信頼するようになるだろう
けれども,その信頼の手はじめは
まずあなた自身の有機体への信頼でなければならない
自分のハートを信じなさい



(07)へ 続く