09
もしあなたが 父親なら
この二人の子供は 二人ともただの子供だ
未知の世界からやって来た 見知らぬ人たち
成長し 成熟しながら未知の世界に入っていく人たちだ。
そして
その愛のゆえに あなたは子供たちに与える。
あなたは自分の生を、経験を 分かち合う、が
あなたは けっして強制はしない。
強制しなかったら、そのときには いったい
誰が従順で 誰が不従順ということになるね ?
強制しなかったら
誰が善くて 誰が悪いと どう決められるかね ?
さて ここで最後の要点に 言及しよう。
あなたが 押しつけるのでなかったら
いかにして 一人が従順で もう一人は 不従順ということになるね ?
その現象全体が 消え去ってしまう。
そうなったら あなたは他者を
ーー それが 子供であろうが 妻、 夫、 友人であろうが ーー
その在るがままに、その事実のままに 受け容れる。
“ こうせねばならぬ ” も “ こうあるべき ” もなしに
善いも 悪いも なしに
〈生〉は この 今の瞬間、楽園と なる ーー
私たちは拒否する。
たとえ 誰かを受け容れたとしても
部分的にしか 受け容れない。
私たちは こんな言い方をする。
あなたは いい眼をしているけれど
ほかのところは 全部 汚いね……
これが 受容かね ?
私たちは こう言う。
あなたの この行為は善いけれど ほかは全部だめだ
とても受け容れられない
わたしは 善いものしか 受け容れることはできない。
つまり、わたしは わたしに適(かな)った ものだけを受け容れるという意味だ……
あなたがたは、自分たちが いかにたがいに破壊し合っているか 知ってはいまい。
親が 子供に こう言うとき
おまえの この部分しか受け容れない、ほかは だめだ……
妻が 夫に こう言うとき
わたしは あなたの中の これしか受け容れられない……
こう言い合うとき
あなたがたは いったい何をやっているのかね ?
あなたがたは 相手の内部を また分割しているのだ。
「09」 おわり…「10」へ つづく
『マイ ウエイ』⚪流れ行く白雲の道
バグワン・シュリ・ラジニーシ
🔘質疑応答集
話者 バグワン・シュリ・ラジニーシ
翻訳 マ・アナンド・ナルタン
発行者 スワミ・アナンド・シャンタン
発行 RPJ
発売 株式会社 めるくまーる社