04
( 精霊(スピリット)には 自由が必要だ。
それは 自由の内(なか)で、自由の内においてのみ成長する。
もしあなたが ほんとうに 父 親 なら
子供が 反逆したら 嬉しくおもうだろう。
子供の 精霊(スピリット)を 殺したい と思う父親などいない )
しかし
あなたがたは 父親などではない。
あなたがたは 自分自身 病いをかかえて病身だ。
あなたがたが 子供を従わせようと強いるときには
それは ただ誰か他者を 支配したいというだけのこと。
外の社会では そんなことはできない、が
この 小さな子供……
少なくとも この子を支配し 所有することはできる。
あなたは 子供に対して 政 治 家 としてある。
あなたは 子供を通じて、満たされなかった欲望を満足させようというのだ。
支配欲、独裁者 ーー
少なくとも子供に対しては あなたは独裁者になれる。
子供は あまりに弱い、あまりに若く頼り
ない。
そしてまた
あなたに 多くを依存しているものだから
あなたは 子供に何でも強制できるのだ。
だが強制することで あなたは子供を殺している。
あなたは 生を与えるかわりに 破壊している ーー
そして、服従する子供は 善く見える。
死んでいるからだ。
反逆する子供は 悪く見える。
活き活きしているからだ。
自分が生を 取り逃したものだから
私たちは 生に敵対する。
自分が すでに死んでいるものだから
死ぬ前に すでに死んでいるものだから
私たちは いつも他者まで殺したくなる。
そのやり方はじつに巧妙だ……!
愛の名において、あなたは 殺すことができる。
慈悲の名において、あなたは殺すことができる。
奉仕の名において、あなたは殺すことができる。
美しい名前を 見つけだしはするが
深いところでは 殺人者が坐っているのだ ーー
このことに 気づくがいい。
そうしたら、子供を これは善い子 あれは悪い子という 見方で捉えることは しなくなるだろう。
解釈してはいけないよ !
どんな人も ユニークだ
人は すべて 皆ちがうのだ !
神の創造力は、けっして同じものを くり返さない力だ。
だから このようにだけ 言いなさい。
この子は あの子とは ちがうとだけ。
これは善い子で あれは悪い子だ などと言ってはならない。
あなたがたは 何が善くて 何が悪いか知ってはいない。
この子は従順で あの子は不従順だ…としても
何が善なのか 誰にもわかりはしない。
それに また 無理強いしないこと。
もし子供が 自然に自発的に従順であるなら
それなら それでかまわない。
それがその子の 天性なのだ
その成長を 助けるがいい。
そしてもし子供が反抗的だったら、従順でなかったら
それが その子の天性なのだ
その成長を 助けるがいい。
従順な子は深遠な 肯 定 者 に 成長させるがいい。
反抗する子は深遠な 否 定 者 に 成長させるがいい。
だが それを解釈してはならない。
解釈する瞬間
あなたは 破壊しはじめることになる。
イエスと言うことが この子の天性で
ノウと言うことが あの子の天性なのだ。
どちらも 必要だ ーー
「04」おわり…「05」へ つづく
『マイ ウエイ』⚪流れ行く白雲の道
バグワン・シュリ・ラジニーシ
🔘質疑応答集
話者 バグワン・シュリ・ラジニーシ
翻訳 マ・アナンド・ナルタン
発行者 スワミ・アナンド・シャンタン
発行 RPJ
発売 株式会社 めるくまーる社