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(……わたしは あなたの中の これしか受け容れられない……
こう言い合うとき
あなたがたは いったい何をやっているのかね ?
あなたがたは 相手の内部を また分割しているのだ )
父親が こう言うとき
これを してはいけない !
これは認められない !
これには 腹が立つーー !
そして 子供を罰するとき、それは
子供が何か まちがったことをした と 父 親 が 考えるからだ。
いったい彼は 何をしているつもりだろう ?
彼が 子供を評価するときには、オモチャを与える。
花や お菓子を買ってきて こう言う。
おまえは よくやった
父さんが評価できるような 善いことをやった !
いったい これで何をやっているのだろう ?
彼は子供の中に 分裂をつくりだしている。
徐々に 子供のほうもまた
親が拒否してきた部分を 拒否するようになる。
そして分裂してくる、二つの〝私〟になっていく ーー
あなたがたも 幼児を観察したことがあるだろう ?
彼らは 自分で自分を 罰することさえある。
彼らは 自分に対して こんなことを言う。
ボビィちゃん、 これはいけないよ
キミは 悪いことをやっちゃったネ !
彼らは 両親によって 拒否されてきた部分を
自分でも また拒否しはじめる。
そうなると 分裂が生じる。
その拒否された部分、抑圧された部分は 無意識となる。
そして受け容れられた部分は、有意識・良心となる。
そうなったら彼らの人生は まったくの地獄だ。
なぜなら、拒否された部分と 受け容れられた部分が 闘争しつづけるからだ。
絶えず絶えず、 混乱が生じてくるだろう。
拒否された部分を 破壊することはできない。
それは あ な た なのだ !
それは そ こ に あ る のだ !
それは常に あなたの内側で動いている。
あなたはそれを 暗闇に入れてしまった、それだけのこと。
しかし
ひとたび自分の 一部を暗闇に 入れてしまうと
その部分は より一層 勢いを増す。
というのも それは 暗闇を通して はたらきかけるから
あなたには それが見えない
それに 気づくことが できないからだ。
それは それ独自の 復讐を果たす。
弱い瞬間があるときには かならず
あなたの意識が それほど強くなっていないときには
かならず それは やって来る。
あなたは 二十三時間は 善人でいられるかもしれない。
最後の 一時間、意識が疲れているとき
無意識が かま首をもたげる…… !
聖人にさえ、罪人の瞬間が ある。
聖人でさえ その聖なる境地から休暇を取らねばならない。
彼らは 休業する
ときには そうしなければ ならなくなるのだ。
だから
たまたま 休暇中の聖人に 出喰わしたとしても
あまり心乱されては ならないよ。
誰だって休日が必要だ、誰だって 疲れることがある。
その人が 全一(ひとつ)でないかぎり ーー
全一であったら もう疲れることはない。
絶えず闘ったり トラブルを起こしたり
自己主張したり 復讐したりする、あの もう一つの部分が
もはや なくなっているからだ。
このことから、私たちには 二つの言葉がある。
一つは〝聖人 saint〟
一つは〝賢者 sage〟
聖人は 常に内側に 罪人を隠している
が、 賢者は 全一だ。
賢者に 休日は ありえない。
なぜなら 賢者は常に 休 日 中 だからだ !
そこには 拒否された部分は なく
彼は 全一性をもった 一全体として生きる。
彼は 一全体として 瞬間から瞬間へと動く
彼は 何一つ拒否しない。
彼は 自分自身を 完全に受け容れたのだ。
しかし、この拒否というのは
両親によって つくり出されたもの。
「10」おわり…「11」へ つづく
『マイ ウエイ』⚪流れ行く白雲の道
バグワン・シュリ・ラジニーシ
🔘質疑応答集
話者 バグワン・シュリ・ラジニーシ
翻訳 マ・アナンド・ナルタン
発行者 スワミ・アナンド・シャンタン
発行 RPJ
発売 株式会社 めるくまーる社