saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

「十四日めの朝」どちらも必要……06

06

 

  聞いた はなしだがね……

或る人が、スーフィの神秘家の一人 ジュネッドに 言った。

非常に邪悪な男が あなたの話を聴きに来ています。

その男にあなたは、あなたと親しく親密になることを ゆるしておられるが 追い出したほうがいい

あれは 善人ではありません。

  ジュネッドは 言った。

もし神が〈実在〉から彼を 追い出そうとしないなら

私にどうして彼を 追い出せよう ? 

もし〈神〉が 彼を受け容れるなら……

私は〈神〉に優越してなどいないんだよ。

〈神〉が彼に 生命を与えた

〈神〉が彼に 生きるのを助けている。

それにあの男は まだ若くて元気だ。

きっと長生きするだろう、あなたより 長生きするだろう。

だから そんなことを決めるとしたら

いったい 私は 何様だね ? 

 

  〈神〉は 善と悪の 両方に降り注ぐ。

〈神〉にとっては 善も悪もない という情況

この情況は まったく はっきりしている

ガラスのように はっきりと清明だ。

 

私が〈神〉と 言うときには

天空のどこかに坐っている人を 意味するわけではない。

それは 人間中心の姿勢というものだ。

私たちは 自分たちのイメージで〈神〉を知覚する。

が、そこに坐っている人などいはしない。

 

  〈神〉とは  全  体  、〈実在〉の全一性(トータルティ)を 意味する ーー

 

  悪人は善人と 同じように立派に呼吸する。

罪人は聖人と同じように〈実在〉に 受け容れられる。

〈実在〉は どんな区別もつけない。

が、二元的な考え方のゆえに

ーー キリスト教徒や 回教徒、 ゾロアスター教徒たちのように ーー 

私たちは  対   立  す  る  も  の  という見方で 考えてしまうのだ。

 

 

「06」おわり…「07」へ つづく

 

 

 

『マイ ウエイ』⚪流れ行く白雲の道

バグワン・シュリ・ラジニーシ

🔘質疑応答集

話者   バグワン・シュリ・ラジニーシ

翻訳   マ・アナンド・ナルタン

発行者   スワミ・アナンド・シャンタン

発行   RPJ

発売   株式会社 めるくまーる社