saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第3章「覚醒の炎」by OSHO (04)


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(04)

( 怒りを感じても、怒りを表現さえしないかもしれない。

動物には 不可能なことだ。

それは 状況次第だ。)

もし その怒りが 召使いへのものなら、あなたは 怒りを ぶつけるかもしれない。

もし その怒りが あなたの主人へのものなら、あなたは 表に出さないかもしれない。

それだけではない。

あなたは その状況で笑い、あるいは微笑むかもしれない。

あなたは「私は 怒っていないどころか、とても喜んでいるのです」と あなたの主人を、ボスを、納得させるかもしれない。

 

そして、あなたは 身体のメカニズム全体を 混乱させてしまう。

あなたの身体は 戦闘態勢にあるのに、あなたときたら 微笑んでいる。

あなたは 身体の内に、混乱状態を 作り出している。

身体には あなたの していることが理解できない。

あなたは 狂い始めたのか ? 

 

身体には 二つの内の 一つをする用意がある。

戦うか 逃げ出すか。

その微笑みは、何か新しいものだ。

その欺瞞は、何か新しいものだ。

身体には そのためのメカニズムがない。

 

そこであなたは、微笑むのを助け、笑うのを助ける化学物質の流れなしで、その微笑みを 無理やり表に出すことになる。

その状況では、笑うための化学物質は 存在しない。

それでも あなたは 無理やり微笑みを、偽りの微笑みを 浮かべる。

一方、身体は 戦うために血液内に 化学物質を解き放っている。

さあ、血液は どうしたらいい ? 

 

身体には言葉があり、血液は それをうまく理解する。

が、あなたは 全くおかしなやり方で、全然 正気ではないやり方で振舞う。

そうなると、あなたと身体の間に ギャップが生じる。

そのメカニズムは 無意識だ。

そのメカニズムは 意志的ではない。

あなたの 意図、意志は 必要とされない。

何故なら、意志は、現実化に時間がかかるからだ。

 

一方、時間が ロスされない状況がある。

トラが あなたを襲ったとする。

その状況では 瞑想する時間もない。

どうしようかと、思い巡らすことなどできない。

マインド抜きで 何かをしなければならない。

もしマインドが やって来たら、あなたは 死んでしまう。

あなたは 考えられない。

トラに向かって「待ってくれ !  今の状況について、どうしたらいいか 考えさせてくれ ! 」とは 言えない。

 

あなたは どんな意識もなく、即座に行動せざるを得ない。

身体には メカニズムがある。

トラが そこにいるとする。

マインドは トラがいるということだけを認知する。

すると、身体のメカニズムが働き始める。

その働きは マインドに依存していない。

マインドは 非常にスローワーカーで、実に能率が悪いからだ。

マインドは 緊急時には 当てにならない。

 

そこで身体が働き出す。

あなたは恐怖を覚え、走り去るだろう。

逃げ出すだろう。

 

だが、あなたが演壇に立ち、聴衆に向かって 何かを喋っていると、同じことが起こる。

 

 

(04)終わり(05)へ 続く