saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第3章「覚醒の炎」by OSHO (02)


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(02)

( 我々の生も、全てが 滅茶苦茶だ。

意識的に 始めたことを、無意識が常に引き継ぐ。)

もし それを感じなければ、もし そのメカニズムを悟らなければ、あなたは 常に 奴隷だ。

そして もし、「自分は自分が始めたことの主人だ」と思うなら、奴隷でいる方がもっと都合がいい。

自分が奴隷だと 知りながら、奴隷であることは難しい。

あなたが、自らの愛、怒り、貪欲、あなたの嫉妬、暴力、残酷さ、憐れみや 慈悲心に関しても、自分がそれらの感情の主人である、と 自分を 欺き続けたら、奴隷でいることは たやすい。

私は「あなたの」と言う。 だが、 それは 始めだけだ。

たった一瞬の。

たった 一つのスパークだけが あなたのもので、そのあとは、メカニズムが働き始める。

あなたのメカニズム全体は 無意識だ。

 

何故そうなのか ? 

この 意識と 無意識の葛藤は、一体 何故なのか ? 

 

そこには葛藤がある。

あなたは 自分に関してさえ、先のことを 言い当てられない。

自分のこと、自らの行動でさえ、予測できない。

何故なら、何が起こるかを 知らないからだ。

あなたは 自分がすることを 知らない。

あなたは 次の瞬間、自分が 何をしようとしているかさえ、意識していない。

何故なら、その行為者が 暗闇の中にいるのだから。

あなたは 行為者ではない。

あなたは スタート地点にだけ いる。

あなたのメカニズム全てが 意識的にならない限り、あなたは 自分自身への 一つの問題となり、地獄となるだろう。

そこには、延々と続く 惨めさ以外何もない。

 

私が 日々強調するように、

人間が 統一体でいられるのは、二つの在り方でのみだ。

その 一つは、意識の断片を 失くすことだ。

意識的になった マインドの断片を

無意識の闇へと捨てれば、消えてなくなる。

そうすれば、あなたは統一体だ。

が、その時 あなたは、まったく動物と同じだ。

それは 不可能だ。

あなたが どうしようと、それは あり得ない。

想像し得ることだが、あり得ない。

あなたは 何度も何度も、前へ投げ出されるだろう。

意識になった わずかな部分が、再び無意識には なれない。

めんどりになった卵のようだ。

めんどりが 再び 卵に戻ることはあり得ない。

芽を出した種は、木になる道のりを 歩み始める。

もう後には 戻れない。

芽が 逆戻りして、種にはなれない。

母親の子宮から 出てきた赤ちゃんは、もう子宮には 戻れない。

どんなに子宮が 心地よいものであったかは、問題ではない。

元の状態には 戻れない。

生は、常に未来に向かって進んでいる。

決して 過去には動かない。

人間だけが 過去に思いを馳せる。

 

だから私は「それは想像できる」と 言ったのだ。

だが、現実にはなり得ない。 想像は できる。

元に戻ることを 考えることはできる。

それを 信じることはできる。

元に戻ろうとすることは できる。が、元には戻れない。

それは 不可能だ。 人は前進すべきだ。

それが 統一体になる 二つ目の在り方だ。

 

知っていようといまいと、人は毎瞬 進んでいる。

もし 知っていながら 進むなら、スピードは加速される。

もし 知っていながら進めば、エネルギーと時間を 浪費することはない。

 

あなたが それを知らずに進む場合の、何百万生でも起こらなかったことが、一生の内にでも 起こり得る。

何故なら、知らずに進むなら、円の内を 進むからだ。

毎日、あなたは 同じことを繰り返す。

毎生、あなたは 同じことを また繰り返す。

すると 生は ただの習慣、自動的な習慣、繰り返しになる。

もし それを 知りながら進んでいけば、

反復的な習慣は 打ち壊せる。

そして 飛躍がある。

 

第一には、あなたの意識は 本当に わずかな部分であり、何かを始める時に 機能するだけなのだ と 気づくこと。

 

 

(02)終わり(03)へ 続く