saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第12章「あなたのせいだ」二番目の質問−(08)

(08/終回)

(…だが、それらが 根本的なことではない からではなく、瞑想自体が ハート全てをかけた努力であり、それを助けるものを、何も必要としないほどのものだからだ )

 

スーフィーの神秘家、ハッサンのことが 思い出される。

彼は 師の所へ行った。

そして師に「教えてください、私は 何をすればいいのですか ? 」と 聞いた。

すると 師は、彼に説明し始めた。

 

このハッサンという男は、そこは初めての、まったくの 新参者だった。

師は ハッサンのことを知らなかった。

 

そして、彼は単純に「瞑想しなさい −−− 」と 言った。

それは単なる 始まりの言葉だった。

彼は 多くのことをハッサンに 教えようとしていた。

が、彼は 最初「瞑想しなさい」とだけ 言った。

ハッサンは 目を閉じていた。

師は、彼を見て 言った「眠たいのかい ?」と。

が、ハッサンは 目を 閉じたままだった。

そこで 師は、何時間も 待たねばならなかった。

彼が 目を開けた時、師は彼に

「おまえ、ここで何をしていたんだ。

わしは 瞑想のことを 説明し始めたところだった。それなのに、目を 閉じてしまった。

おまえは 一体、何のために わしの所にやって来たんだ ? 」と言った。

するとハッサンは

「でも、あなたは私に キーワードを教えてくださいました。

あなたは『瞑想』と 言ってくださいました。 それは充分以上の ものでした。

今や、それ以上の 何が必要でしょう。

私は 瞑想の中に入っていきました。

そして、私に 鍵を与えてくださったことに感謝します」と 言った。

 

だが、この 一%のタイプは 稀だ。

ひとりの ハッサンを見い出すことは 稀だ。

それは 滅多にない。

たった 一言が、彼の中の何かを カチッと打ち鳴らした。

彼は ちょうど際にあった −−− たったの 一押し。

 

「瞑想」という 言葉を聞いて、彼は ジャンプした。

そういうことさえ、必要なかった かもしれない。

鳥が 空を飛んでいた。

それを見て、誰かは 光明を得た。

そういうことが 起こってきた。

そこには「瞑想」という 言葉すらなかった。

ただ 鳥が太陽に向かって 空を飛んでいるのを 見ていて、誰かが瞑想を達成した。

枯れ葉が 木から落ちていくのを 誰かが見ていて 

瞑想を 達成した −−− 達成してしまったのだ ! 

これらの人々は、ちょうど 際にあった。

 

何か まったく理由もなく見ている ことで 

瞑想は 達成される。 それを どう説明できる ? 

老子は光明を達成した。

彼は ただ木の下に座っていて、そこに 枯れ葉が 落ちてきた。

彼は 落ちていく 枯れ葉を見ていた。

そして、彼は 踊りはじめた。

そのとき、もし誰かが 聞いたら 彼は

「どうして あなたに教えることができるだろう ? 

それは 難しい。

木の下に 座っていて、枯れ葉が落ちるのを見ていると、それは起こった −−− そして 踊りはじめたのだ !」と 言っただろう。

彼は実際、冗談を言っているのではなかった。

それが 彼に起こった。

だが、そのような 単純な、純粋なマインドは 稀にしか存在しない。

 

彼は瞑想していた。

生死を繰り返しながら瞑想し続けてきた。

そして突然、枯れ葉が 落ちていくのを 見ていて 全てが 開いた。

生は 消え去り、死は 現実となった。

枯れ葉が落ちていくのを見て、彼は 自分自身の 死を見た。

そして すべてが 終わった。 だが、それは 稀だ。

 

九十九%の 人々には 助けが必要不可欠だ。

だから、私の言っていることを誤解しないように。

 

 

二番目の質問(08)終わり…

第12章「あなたのせいだ」三番目の質問(01)へ 続く