saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第10章 「 完全な〈空〉」 第四の質問 (02)

(… 革命は 極限からしか 起こらない )

 

あるとき、 私は ある仏教会議の人たちに 話をしていたことがある

さて、仏教徒たちに

「革命は極限から生まれる、真理は極限にのみある」と言うのは 非常にむつかしい

なぜなら、彼らは 中道、穏健な中庸を信じているからだ

仏陀の道は、中道、中庸として 知られている

 

私は 彼らが 仏教徒だということを忘れていた

私は 極限について語り、彼らに こう言った

根本的変化が起こるのは、極限、完全な 極限からだけだ

あなた方が完全に 極限にまで達しないかぎり、真理は いっさいない

真理は 極限に 存在する

これか、さもなければ あれか ーーー いずれにしても その極限だ

極限にある愛か、さもなくば 極限にある瞑想か ーーー

 

彼らは 辛抱していた

仏教徒たちは 辛抱づよい

彼らは イスラム教徒と ちがって、闘い はじめない

それでも、 辛抱にも限度が ある

ある仏教徒が 忍耐できなくなった

仏陀は 忍耐を説いたのだがーーー

 

彼は 立ち上がって、 言った

「これは ひどすぎる

あなたは、仏陀の道は中庸の道であることを すっかり忘れたのですか ? 」

そこで 私は 思い出した

そして 私は 言った

「そのとおり、それは わかっている

だが、あなた方が 中庸の極限にまで行かないかぎり、そこには いかなる真理もない」

私は極限について 語っていた、 それは、中庸とは何の関係も ない

「極限的な中庸、まさに中庸そのものの地点にいれば、そのときには 再び真理だ

真理は、極限に達して はじめて起こる」

 

振り子は、その極限から、対極の方へ 向かって行く

だから、いいことだ、スチェタ

笑うがいい、極限まで 笑いなさい

そうすれば ある日あなたは、その笑いが美しい涙を 運んでくれるのを 見る

 

(02)終わり・・・第六の質問 (01)へ 続く