saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第八章 「 第二の質問 」 (03)

(… そして 弟子は 勝つことはできない

弟子が勝つ ということは、絶えて聞いたことがない

彼は延期し、遅らせることは できるが、勝つことは できない )

遅らせれば遅らせるほど、それだけ負けは 確実になる

私は ちがう方法で あなた方の存在に侵入している

あなた方は 耳を塞ぎ、眼を閉じ、ハートを閉じて、ただそこに 坐りつづける

あなた方は ただそこに居つづける、それだけのことだ

ただ ここに 居るがいい

そうすれば、遅かれ早かれ、ある日あなた方は そのメッセージを 聞いているだろう

 

どれだけのあいだ、閉じたままで いつづけられよう ?

 

愚かさをを 押し通したら その人は賢くなる、 と言う

頑固に 続けるがいい

いつの日か、あなたにもかかわらず、あなたは聴いてしまっているだろう

だから私は、毎朝 毎晩、 年がら年中、語りつづけている

 

そして、あなたは言う

「解答はいっさいない、というメッセージを けっして受け取らない」ーーー

あなたは、自分の 心 (マインド)に 質問がまったくないとき はじめてそのメッセージを 受けとる

けっして それ以前 ではない

まだあなたが 質問を もっているとしたら

どうやって「解答など いっさいない」というメッセージを 得ることができよう ?

 

質問そのものが 解答を前提としている

質問は 解答の探求だ

質問は、解答があるのは当然だと みなしている

さもなければ いったい どうやって質問が ありうる ?

 

質問は それ自体では ありえない

それは 解答に依存している、少なくとも解答の可能性に依存している

 

あなたが、自分のなかに、もう どんな質問もないことに 気づく日 ーーー

その日はじめて、「解答など まったくない」というメッセージが 耳に 入る

その日、あなたは 自分が 質問したこともないし、私が答えたこともない と わかる

そこに あったのは まったくの 沈黙だ

その質問や解答は すべて 夢のようなものだった

 

しかし、あなた方が質問するから、私は 答えなければならない

それが、あなた方が 自分の質問を取り除くのを助ける 唯一の道だ

憶えておきなさい

私の解答は 解答ではない、ただの 方便だ

私の解答は あなた方の質問に 答えているのではない

というのも、私は 質問など いっさいないことをよく知っているからだ

質問は すべて偽りだ

あなたは それらについての 夢を見てきた

しかし、 あなた方が質問するとき、私は あなた方に敬意を表する

私は 答える

私の答えは ただあなた方への 敬意だ

そして私の答えは 一種の方便だ

それは、質問が だんだん消えてゆくのが あなた方に見えるよう助ける

 

ある日 突然、 あなた方は まったく質問なしで目を覚ます

あなた方は その日、 私が 何ひとつ 答えたことはなかった ということを 見る

答えることができるものは 何ひとつない

なぜなら、〈存在〉の なかには、ひとつの質問 も ないからだ

〈存在〉は どんな質問もなしに 存在する

それは神秘だ

解かれるべき問題ではなく、愛されるべき神秘、生きられるべき神秘だ

 

(03)終わり・・・(04)ヘ 続く