saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第三章 「 ダンマの車輪 」 (09)

(…あなたは 誤って導くことはできるが、真に導くことは できない )

ほんとうの贈り物とは 満ち溢れるものだ
あなたは〈光明〉に 満ち溢れているので、それは ただただ溢れ流れつづける
それは 誰でも受け取れるものだ
そして、誰か それを受け取ってくれる人がいれば、あなたは 感謝する
その人が あなたの重荷をおろしてくれるからだ
雲が現われて大地に雨を降らすとき、その雲は 大地に感謝する
大地が受け取ってくれて、雲は 重荷から開放されるからだ
そう、まさに そのようなものだ


〈光明 エンライトメント〉が起こるとき、それは湧き上がりつづける
あなたは好きなだけ 分かち 与えつづけることができる
それは次から次へと溢れ出る
それに終わりはない
あなたは 永遠なる源泉に達した
いまや、あなたは けちであってはならない
あなたは 動機があってはならない
見返りに何か貰おう という考えを もつべきではない


“ なぜなら
贈り物を与える菩薩は
物に支えられてはならず
どこに支えられてもならないからだ
偉大なる存在は
このように
しるしという想いにささえられないようにして
贈り物を与えなければならない ”


彼は「これは贈り物だ」とは 考えない
そして彼は「私は与える者、あなたは受け取る者だ」とは 考えない
いいや、そういう観念や思いは すべて落とされなければならない
そこには 与える者も、与えられる物も、受け取る者も いっさいない
それらは すべて〈ひとつ〉だ
あなたが 助けている者も また あなただ !
あなたが与えている相手も、あなたの もうひとつの かたちだ
それはちょうど あなたが 左手から 右手に与えているようなものだ
それについて尊大になる必要は まったくない
与える者、受け取る者、そして贈り物は いっさいない


“ 偉大なる存在は
このように
しるしという想いにとらわれないようにして
贈り物を与えなければならない
何故か ?
その菩提(ボーディ)の存在の功徳の積み重ねは
支えられずして贈り物を与えれば
たやすく測り知られぬものになるからだ ”


さて、これは何度も何度も あなたが直面しなければならない問題だ
問題は こうだ ーーー
あなたの功績は、あなたが そのことを考えなければ、大きい
もし あなたが それについて考えれば、それは 消える
もしそれを望んだら、あなたはけっして それを得ることはできない
もしそれを望まなかったら、それは あなたの上に降り注ぎつづける



(09)終わり・・・(10)へ 続く