saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第三章 「 ダンマの車輪 」 (07)

(…この「それゆえに」は スブーティの 内なる存在の 何らかの必要に関わっている )

さて、経文(スートラ)だ

“ なぜなら
贈り物を与える菩薩(ボーディサットヴァ)は
物に支えられてはならず
どこに支えられてもならないからだ ”


これが
仏陀が「それゆえにスブーティよ、よく注意深く聴け」と言った その必要性だ
奥深いところでは
スブーティは こういう観念、微妙な観念を もっていたにちがいない
「もし私が達成したものを人々に与えたら、私の功績は大きくなるだろう」


これは内側に向かっては いないかもしれない
これは まだ思考には なっていないかもしれない
これは 深い内側に秘められた ひとつの感触、ひとつの さざ波にすぎないかもしれない

「もし私が ダンマを贈り物として人々に与えたら・・・」

・・・それは最大の贈り物になる、と 仏陀は言ったことがある

最大の贈り物とは 人々に あなたの〈光明 エンライトメント〉を与えること、それを 分かち合うことだ
それは 最大であって当然だ
ある者は 金を分かち与えるが、それはとるにたらない
その人が与えようとしなくても、死んだら金はこの世に残る
ある者は 何かほかの物を分かち与える
だが、〈光明〉を 分かち合うことは、永遠を 分かち合うことだ
〈光明〉を分かち合うことは、神を分かち合うことだ
〈光明〉を分かち合うことは、究極なるものを 分かち合うことだ
仏陀は それを最大の贈り物と 呼んだ


いま、彼は スブーティに言っているーーー
おまえが達成したものは すべて分かち与えなさい

そして 決意を、チットパッドを生み出しなさい
おまえの存在のなかに
「すべての人間を解放しないかぎり、私はこの岸を去らない」
という 偉大な決意を生み出しなさい
おまえが消えはじまるまえに
おまえの存在のなかに 偉大な決意の行為を生み出しなさい
おまえの舟が 彼岸に向かって漕ぎ出さないうちに
人々を助けようという 偉大な願望を起こしなさい

人々を助けようというその願望は、この岸との 鎖として はたらく
遅くなり過ぎないうちに、チットパッドを 生み出しなさい
そのなかに おまえの全エネルギーを 注ぐのだ
「彼の岸から どんな誘惑が来ようとも、私は この岸を去らない」ーーーと



(07)終わり・・・(08)へ 続く