saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第4話ーーーQ&A 三番目の質問 「〈真実〉の さざ波」

三番目の質問・・・「〈真実〉の さざ波」

“ なぜ,そしてどうやって,人々が地球の隅々から あなたのところへやって来ているのですか ? ”



もし人が〈真実〉を 語ったならば
彼は 遅かれ早かれ間違いなく 見つけ出されてしまう
それが 答えだ


それは不可能だ
もし〈真実〉を 口に出してしまったら
人々が やって来ない方が 不可能なのだ

彼らは それ に 恋い焦がれている
彼らは それ に 渇いている
彼らは それ に 飢えている
それも,彼らは幾多の生にわたって ずっと空腹だったのだ
ひとたび〈真実〉のさざ波が
ひとつの う た が どこかに起ったならば
お腹をすかせている人たち
ーーー彼らは惑星上のどこにだっているーーー
彼らの無意識の中で 何かが 起こりはじめる
我々は 無意識の中で つながっているのだ

最も深い
我々の実存の 最も深い領域において
我々は ひとつ なのだ
もしひとりの人間が ブッダになったならば
そのときには,あらゆる人の 無意識が 身震いする

それはちょうど クモの巣のようなものだ
どこから それに触っても
巣 全体が 揺れ動きだす

我々は 我々の基盤において ひとつなのだ
我々は 一本の がっしりした丈夫な樹のようなものだ
野原の真ん中に ポツンと立っている
大きくて,巨大で
茂みの広がりも 大変なものだ
何百万という葉っぱが 生い茂り
枝も 数知れない
だが,そのすべては がっしりとした 一本の幹に依っており
それらは全部 ひとつの土壌に根を降ろしている
もし 一枚の葉っぱが 悟りを開いたなら
樹 全体が 無意識に それを知ることだろう
何かが 起ったーーー
意識的に真実を探求している者たちは
最初に 動きだすだろう
無意識の中に さざ波が起こる


ある友人が こんなことを書いてよこしたばかりだ
彼は カリフォルニアのどこかに坐っていたという
そして
そういうことは ほかのどこよりも カリフォルニアで起こりやすい
カリフォルニアは 未来だ
最も可能性のある意識が あそこで起こっている
カリフォルニアは 世界で 一番 感 じ や す い のだ
からして,それはカリフォルニアにしてはじめて起こる
ソ連では 起こり得ない
物事は とても鈍くて死んでいる


その人が ある女性のところへ 遊びに行った
彼らは 食べたり飲んだりしていた

そして彼が,その女の人の目を のぞき込むと
そこには ものすごいパワーが あった
たぶんアルコールや,一杯気分や,音楽や
二人きりの 愛に満ちた雰囲気が 何かの引き金を引いたのだろう
彼は その女性の目に すさまじいパワーを見た

そして,彼は その目の虜になってしまい
まるで磁石に引きつけられたように
催眠術に かかったようになって,一心に見つめはじめた
そして,彼が 見つめはじめると
その女の人は 体を揺すりだした
何かが 動きはじめた
無意識の中の 何かがーーー

そして,その女の人は 数分後
「ラウニーシ,ラウニーシ,ラウニーシ」と 言いはじめた
それも,彼女は私のことなど 全然 知りもしなかった
聞いたことも なかったのだ
彼女が 正気に戻ると
その男は こう言った
「君は ラウニーシ という 名前を くり返していたよ
すごく変だったぜ
あんなの聞いたこともない」

すると,その女の人も
「私も聞いたことないわ,わからないわね」と 言う


彼らは 二人して本屋に その名前を探しに行った
言うまでもなく
それは「ラウニーシ」ではなく「ラジニーシ」だった

そこで,彼は 私の本を開いてみた
するとどうだろう
それは 彼が 何年も何年も ずっと探し続けていたものだったのだ !
来月,彼はここに やって来る
さて,どんなふうにして そんなことが起こったのか
何か その女性の深みの中に 鍵がある
女性の方が 簡単にメッセージを受け取ることができる

女の方が 男よりも 無意識に近いからだ
男は無意識から はるかに遠くに離れてしまっている
彼は 頭の中に
意識の中に あまりにも引っかかりすぎてしまっている
女性は依然として 虫の知らせで 生きている
何かが 彼女の無意識の中で うごめきはじめた
その上,その男の 見つめていることが 拍車をかけたのだろう
そして,その男は 意識的な探求者だった
女の人の方は そうじゃない
その女の人は けっしてマスターを 探し求めてなどいやしなかった
彼女の方は ここに来るわけじゃない
もっともらしい説明でもつけたに違いない
ただの偶然か 何かーーー

彼女はけっして探索に 興味があったわけでもなかった
ところが,彼女の 無意識の方が 感受性があった
女性であること
それから アルコール
そして,この男が 彼女の目に魅入られたようになって 一心不乱に見つめている
これらのこと すべてが働いたのだ
何かが 浮上してきた
そして,この男の意識は 求めていた
この言葉を聞いて 彼は つかまった
彼は その言葉に つかまってしまった
彼はそれを 忘れることができなかった
彼は本屋に 見つけに行かずにはいられなかった
図書館を はじめ,あちらこちら
友人たちにも この言葉は何かと 尋ねまわった
これは 奇跡じゃない
物事が どう起こるかという ひとつの単純な プロセスなのだ


あなたは こう聞いている
“ なぜ,そしてどうやって,人々が地球の隅々から あなたのところへ やって来ているのですか ? ”

距離は問題じゃない
探索
空腹
喉の渇きが 問題なのだ
もし誰かが 探し求めていたとしたら
遅かれ早かれ 彼は私のことを知るに至るだろう
ときには 偶然にーーー

そして,その人は 私に向かって引っぱられはじめる
何百万という人たちが 探し求めている
そして,私のまわりに より多くの人たちが 集まれば集まるほど
より多くの人たちが 彼らの実存の中へ 深まってゆけば深まってゆくほど
それだけこの場所の引力は強くなるだろう
そうなったら,それは 私が彼らを 引っぱっているだけじゃない
私が 彼らの深みを かきまわしているだけじゃない
この場所 全体が 引っぱりはじめるのだ
それは 一種の 磁力の中心になり得る


それは あなたにかかっている
あなたが どれだけ深く 自分の実存の中に はいりはじめるか
どれだけ 私と 波長が合うか
あなたの明け渡しが どれだけ深いかーーー



三番目の質問「〈真実〉の さざ波 」終わり・・・
最後の質問「恐怖は欲望の副産物である」へ 続く