・・・死とは 生のクレッシェンドにほかならないからだ
その中には最大のオーガズムが潜んでいる
その中には最大の自由が潜んでいる
死とは，神と愛を交わすことにほかならない
あるいは，神があなたと愛を交わすと言ってもいい
死とは宇宙的な，全面的なオーガズムなのだ
だから，あなたが持っている
「死とは危険なものだ」という 一切の観念を落とすがいい
そういう観念は
あなたが必要としている最大の体験に対して
あなたを対立させてしまう
もし 死をのがせば
あなたは ふたたび生まれてくるだろう
いかにして死ぬかを学ばない限り
あなたは 何度でも何度でも何度でも 生まれ変わってゆく
これが その車輪
サンサーラ(輪廻)，世間なのだ
しかし，一度あなたが その最大のオーガズムを知ったなら
そのときには もうそんな必要はない
あなたは消え失せる
そしてあなたは永久に そのオーガズムの中にい続ける
あなたは あ な た のように存続しはしない
あなたは 一個の実体として存続しはしない
あなたは限定された，何かに同化したものとしては 存続しない
あなたは〈全体 whole〉として残るのだ
部分としてじゃない
これがナーガルジュナのシュンニャヴァーダ(空観) であり
これが仏陀の語られざるメッセージ，語られざる言葉なのだ
それらは 二つとも同じものだ
(三番目の質問・・・終わり)
(最後の質問(01)へ 続く)
