saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第9話 彼方からのメッセージ (10)

“ prajna-paramitayam ukto manntrah ”
“般若波羅密多によって, この真言は次のように説かれた ”


そして仏陀は言う
私はその中に最後のもの,究極なるものをこめている
それにつけ足すものは何ひとつないし
これ以上それを改善する可能性も何ひとつない, と
そして私もあなた方にこう言おう
これ以上それを改善する余地は何もない, と
〈無〉こそ最大のマントラ

もしあなたが無の中にはいり込むことができたなら
そのときにはほかの何ものもいりはしない
そして,それこそ般若波羅密多心経の全メッセージなのだ



“ tadyatha ーーーそれはこのようになる ”

いま,仏陀はそれを凝縮する
全体
この経典全体
この対話の全体
このメッセージの全体をほんの数語に凝縮する


“ tadyatha ーーーそれはこのようになる ”
“ gate gate paragate parasamgate bodhi svaha ”
“ 往けり,往けり,超えて往けり, 全て超えて往けり,なんという目覚めよ, 嗚呼 ! ーーー”


四回,仏陀は “ 往けり ” を使う
次の四つが “往けり” を使っているものなのだ
鉱物圏
生物圏
精神圏
キリスト圏


“ 往けり ”ーーー
物質から往けり
肉体から往けり
可視なるものから
触れられるものから往けり


“ 往けり ”ーーー
彼はまたそれを使う
二回目だ
生命から
いわゆる生と死の車輪から往けり


“ 超えて往けり ”ーーー
彼が “往けり” を使う三回目
今度は心(マインド)から
思考から
考えることから
自己から
自我(エゴ)から往けり


“ 全て超えて往けり ”ーーー
今度は四回目だ
〈超えたるもの〉,キリスト圏さえも超えて往けり
いまや彼は創造されざるものの中にはいり込んでいる
生命が完全な円を描いている
これはオメガ点であり
同時にアルファ点でもある
これが
あなた方もたくさんの書物やたくさんの寺院や
古い神秘の中に見たことがあるに違いないシンボルだ
自分自身の口にその尻尾をくわえた蛇のシンボルーーー


“ 往けり,往けり,超えて往けり,全て超えて往けり…… ”



(11)へ続く