saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

十三日めの朝「男と女、瞑想と愛」05

05

 

  同じことが ちがったかたちで男性求道者にも 起こる。

彼らが 私の許に来ると

彼らは より瞑想的になる。

彼らが より瞑想的になっていくと

古いパートナーとのあいだの橋は 壊される

ぐらぐらに なる。

今や 彼らのガールフレンド、あるいは妻が 成長しなければ ならないのだ。

さもなければ その関係は 岩礁(がんしょう)に 乗りあげる

もう 保っていくことができなくなる。

  このことを 憶えていなさい。

私たちの人間関係、いわゆる関係は  調  整  だ 。

一人が変わると その調整は崩れる。

よくなるか悪くなるか、それは肝心なことではない。

  人々は 私の許へ来て言う。

もし瞑想がより高い質を もたらすのだとしたら

それなら なぜ関係が崩れるのです ? 

だがそれは 要点ではないのだ ! 

その関係自体 一つの調整

その時点での 二人の人間のあいだに つくられた調整だ。

今、一人に 変化が起こった、と

もう一人は それに伴って成長しなければならない。

さもなければ トラブルが 生じて

ものごとが 虚飾に みちてくる。

 

  男性が ここに来る場合

かならず彼は 前より瞑想的になる。

瞑想的に なればなるほど

彼は ますます独りに なりたくなる。

と、妻、あるいは愛する者たちは それに心乱される。

もし彼女に 理解がなかったら

そのときには彼女はトラブルを 起こしはじめるだろう。

と、この男性は ますます 独りに なりたくなる。

もし彼女に理解が あったら、それなら問題はない。

だが その理解は

彼女の愛が 成長したときに はじめてやってくるもの。

もし 彼女がより愛情ゆたかに 感じたら

そのときには 彼女は、この友人、 この男性が孤独に  独りになるのを認めることができる。

それにまた、彼女は彼の孤独を 護ることだろう。

彼女は それが乱されないよう 見まもることだろう。

今では それが彼女の 愛のかたちなのだ ーー 

  そしてもし この男性が 感じるとしたら……

仏陀の場合、もし彼が

ヤショダラが 彼の瞑想が 乱されないようにと

彼の 沈黙が守られるようにと

見まもり、保護し、心つかっていることを感じたら

そのときには ヤショダラから 逃げる必要はない。

しかし

これはヤショダラの愛が 成長したときにしか起こらない。

 

  男性の瞑想が 成長しているときには

女性の 愛もまた 成長しなければならない。

そうなって はじめて二人の歩調が 合わせられ

より高い調和が 生じてきて、ますます高まっていく。

と、或る瞬間が やってくる ーー 

男性が 全面的(トータル)に 瞑想の内にあるとき

女性もまた 全面的に 愛の内にあるような瞬間……

そのときにこそ はじめて完璧な 出会いがある。

そのときにこそ はじめて

真の、至高のオルガズムが 二人のあいだに在る ! 

それは肉体的な、性的なオルガズム ではなく

全面的(トータル)な オルガズム ーー 

  二つの存在が出会い、たがいの内に溶けていく。

と、そのときには

愛人が 扉となる、愛する者が ドアとなる

そして二人ともが  “ 一体 ” に 到るのだ。

 

  だから、私の許に来る人は 誰でも

私の近くにいることは危険だ ということを 完全に自覚しておくべきだ。

あなたがたの 古い取り決めはかき乱される。

私には どうしようもない。

それに私は、あなたがたの  調  整  の 手伝いをするために ここにいるわけではない。

それは あなたがたの 決めること。

 

  私は あなたがたの 成長を助けることができる。

瞑想の内(なか)に 成長し

愛の内(なか)に 成長することを……

 

私にとっては

この言葉は 二つとも 同じ意味をもつ。

なぜなら 二つとも 同じ終点に行き着くからだ。

 

 

「十三日めの朝」「男と女、 瞑想と愛……」05 おわり……

 

「十四日めの朝」

「どちらも必要……」01へ つづく……

(質問)

「 バグワン ーー 

  あなたは、 子供はすべて 生まれながらにして神だと言われましたが、私の二人の子供は 生まれたときから非常に ちがいます。

一人は静かで まさに神のようですが、もう一人は、どのような条件づけの影響を受けてもいないのに 乱されていて落ち着きません。

  むつかしい子供は どう扱ったらいいでしょう? 」

 

 

『マイ ウエイ』⚪流れ行く白雲の道

バグワン・シュリ・ラジニーシ

🔘質疑応答集

話者   バグワン・シュリ・ラジニーシ

翻訳   マ・アナンド・ナルタン

発行者   スワミ・アナンド・シャンタン

発行   RPJ

発売   株式会社 めるくまーる社