saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第17章「意識の完全なる開花に向かって」(01)

「意識の完全なる開花に向かって」

(01)

 

 人間は 一粒の種、 一つの可能性、 一つの潜在性だ

人間は 今あるだけの存在ではない −−− 

人間は、また将来 そうなれるところのものでもある。

その人が どんな人であれ、それは 一つの状況、一つの 始まり、一つの成長過程に すぎない。

そこには、多くのものが 隠されている。

その隠されている部分は、現れている部分より多い。

だから私は、 人間は 一粒の種だ と 言う。

 

人間は 成長できる。

また、 成長して初めて 人間たることができる。

もし種が 種のままであれば、それは 死を意味する。

もし種が はじけて、芽を出さないとすれば 

それは 死んでいる ということだ。

あなたは その中間に留まることはできない。

成長するか、死ぬか の どちらかしかない。

その中間は 存在しない。

だから、成長するか、死ぬか どちらかにしなさい ! 

それ以外の選択は ない。

種は、成長のための状況だ。

そして 成長する とは、越えていくことだ。

成長とは、ある一つの段階で 死に、別の段階に生まれ変わる という意味だ。

 

では、種にとっての成長とは どういうことか ? 

種は 種として死なねばならない。

そうして初めて、木が 生まれる。

可能性が現実のものに なり始めたのだ。

種は、二つのあり方で 死ぬことができる。

 

成長しないで、ただ死ぬことができる。

その時、それは消極的(ネガティブ)な死だ。

あるいは 成長するために死ぬこともできる。

それは積極的(ポジティブ)な死だ。

そして ポジティブな死は、さらなる生への扉なのだ。

ポジティブな 死とは、何かのために死ぬ ということだ −−− 成長のために死ぬ ということ。

 

 

(01)終わり(02)へ 続く