「意識の完全なる開花に向かって」
(01)
人間は 一粒の種、 一つの可能性、 一つの潜在性だ
人間は 今あるだけの存在ではない −−−
人間は、また将来 そうなれるところのものでもある。
その人が どんな人であれ、それは 一つの状況、一つの 始まり、一つの成長過程に すぎない。
そこには、多くのものが 隠されている。
その隠されている部分は、現れている部分より多い。
だから私は、 人間は 一粒の種だ と 言う。
人間は 成長できる。
また、 成長して初めて 人間たることができる。
もし種が 種のままであれば、それは 死を意味する。
もし種が はじけて、芽を出さないとすれば
それは 死んでいる ということだ。
あなたは その中間に留まることはできない。
成長するか、死ぬか の どちらかしかない。
その中間は 存在しない。
だから、成長するか、死ぬか どちらかにしなさい !
それ以外の選択は ない。
種は、成長のための状況だ。
そして 成長する とは、越えていくことだ。
成長とは、ある一つの段階で 死に、別の段階に生まれ変わる という意味だ。
では、種にとっての成長とは どういうことか ?
種は 種として死なねばならない。
そうして初めて、木が 生まれる。
可能性が現実のものに なり始めたのだ。
種は、二つのあり方で 死ぬことができる。
成長しないで、ただ死ぬことができる。
その時、それは消極的(ネガティブ)な死だ。
あるいは 成長するために死ぬこともできる。
それは積極的(ポジティブ)な死だ。
そして ポジティブな死は、さらなる生への扉なのだ。
ポジティブな 死とは、何かのために死ぬ ということだ −−− 成長のために死ぬ ということ。
(01)終わり(02)へ 続く