saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第七章 「 平安に住する者 」 (03)

(…もし彼が 狂っているとしたら

そのときには あなたも

彼を理解する その努力のなかで 自分の限界を超える

もし彼が 狂っていないとしたら

そのときには、あなたは貴重な何かに 出会っている

そのときには、あなたは大いなる財宝に 出くわしている )

 

経文(スートラ)だ ーーー

 それから 世尊は言われた

 そうだ スブーティよ

 なぜなら如来はこう説いているからだ

『覚者(ブッダ)たちに特別な法(ダルマ)は

 まさに覚者(ブッダ)の特別な法(ダルマ)ではない』

 だから それは『覚者(ブッダ)たちに特別な法(ダルマ)』と呼ばれる

 

さあ、この不条理さを 見るがいい

しかし、 それは 重要だ

それは 非常に 意義深い

覚者(ブッダ)たちの法(ダルマ)、覚者(ブッダ)の 特別な特性とは 何か ?

その 特別な性格とは

彼には 性格が いっさいない ということだ

彼は まったく ふつうである ということだ

たとえ彼に出会っても、あなたは 彼に気づかない ということだ

 

彼は 演技者ではない

彼は 政治家ではない

彼は 役者ではない

彼には 演じようとする 自我(エゴ) はない

彼は自分の重要性を 誰かに説得するために そこに いるのではない

彼は 完全に 不在だ

それが 彼の現前(プレゼンス)だ

それゆえに これらの不条理な言辞が 出てくる

 

彼の性格は、あたかも死んでいるかのように 生きることだ

歩いていても 彼のなかに 歩く者は いない

語っていても 彼のなかに 語る者は いない

そこには 完全な沈黙が ある、けっして破られない 沈黙が ーーー

 

(03)終わり・・・(04)へ 続く