saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第四章 「〈彼方〉から 」 (05)

(…だがあなたは それを超えている
あなたは 意 識 だ、 記 憶 ではない
記憶は 意識の なかの 中身だ
あなたは 意識 そのものだ )


たとえば、あなたは誰かが 道路の上を歩いているのを 見る

あなたは その顔は思い出すが 名前は 思い出せない
もしあなたが 記憶だとしたら、その名前も 憶えていなければならない

だがあなたは「私は その顔はわかるが、名前は憶えていない」と 言う

そこで、あなたは 自分の記憶のなかを さぐりはじめる
あなたは 自分の記憶のなかへ入って行って、あっちこっち覗く
すると、突然、名前が湧き上がってきて、あなたは 言う
「そう、これが彼の名前だ」

記憶は あなたの記録だ

あなたは その記録を見ている 当の者だ、記憶 そのものでは ない



(05)終わり・・・(06)へ 続く