saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第三章 「 ダンマの車輪 」 (14)

(…『ダイヤモンド・スートラ』のなかでは、あなた方のことが語られている
だから 私は これを選んだ )


これらの言葉に出会ったとき、私は 思った
「これは 私の人々のためのものだ
彼らは 知らなければならない
彼らですらゴータマ・ブッダによって 見通されていたということを
彼らに関する何かが 二十五世紀前に 語られていたということを
彼らのことは すでに予言されていたということをーーー」


仏陀が動かした車輪は 止まってしまった
その車輪は 再び動かされなければならない
そして、これこそが 私と そしてあなた方の ライフワークになる

その車輪は 再び動かされなければならない
ひとたび 回転しはじめたら、それは 再び 二十五世紀の命脈を保つ
ひとたび 動きはじめたら、それは少なくとも二十五世紀のあいだは 動きつづける


そしてそれは 何度も何度も なされなければならない
なぜなら あらゆるものが勢いを 失うからだ
あらゆるものが自然法則ーーーエントロピーの法則ーーーのもとに 動いているからだ

あなたは 石を投げる
強いエネルギーで 投げる
だが、それは 数百フィートを飛んだら 下に落ちる
まさに それと同じように
ダンマは 何度も何度も 息を吹きかえされなければならない
そうすれば、それは二十五世紀のあいだ 息ついで、それから死ぬ
生まれたものは すべて死ななければならない


しかし 仏陀は 言う
「スブーティよ、そのように言ってはならない」

スブーティは 考えているにちがいない
「我々だけが 幸運なのだ
我々は 仏陀を聴き、仏陀と共に生き、仏陀と共に歩いた
我々は 幸運だ、我々は 祝福された者たちだ
ダンマの車輪が 完全に止まってしまう 二十五世紀後は いったいどうなるのだろう ? 」
彼は あなた方のことを 不運な人たちだと思っている

そこで、仏陀は言う
「そんなふうに 言ってはならない
スブーティよ
おまえたちだけが幸運だと 考えはじめてはならない」

それは 非常に微妙な自我(エゴ)だ
「我々は幸運だ、誰もこれほど恵まれていない」

仏陀は ただちにスブーティの口を さえぎって言う



“ スブーティよ
そのように言ってはならない
そうだ その時代でも
この経典の言葉が説かれるとき
その真理を理解する者たちがいるであろう ”



そして私は 知っている
ここに「その真理を理解する者たち」が いることをーーー


ゆっくり ゆっくり
朝が 明けはじめている
暗い夜が 消え去ろうとしている
ゆっくり ゆっくり
種が 土壌を得て
あなたのハートのなかに 入ろうとしている



“ なぜならその時代にさえも スブーティよ
菩薩(ボーディサットヴァ)たちはいるからだ ”



ここには ボーディサットヴァに なりかけている者たちが大勢いる
ただ、もう少し ワークすること
もう少し 遊ぶこと
もう少し 瞑想性の なかへ入る努力をすること
もう少しエネルギーを 注ぐこと
もう少し、気を散らさずに、エネルギーを集中することーーー

そうすれば、それは 起こる
しかもそれは 大勢の人たちに起こる

そしてあなた方こそ その幸運な者たちなのだ、と 仏陀は言う



“ そしてその菩薩(ボーディサットヴァ)たちは スブーティよ
ただひとりの覚者(ブッダ)を敬った者たちではない・・・
ただひとりの覚者の許で善根を植えた者たちでもない
それどころか スブーティよ
この経典が説かれるとき
たとえ一念だけでも
静かに澄んだ〈信〉を得る菩薩たちは・・・ ”



もしあなたが『ダイヤモンド・スートラ』の たった 一語でも理解できたら
もしあなたが、あなたの眼を見つめる 私の眼の たった一瞥でも理解できたら
もしあなたが、私の内なるダンスの たった 一つの動作でも 理解できたら・・・



(14)終わり・・・(15)へ 続く