saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第三章 「 ダンマの車輪 」 (12)

(…これは まれな現象だ
スブーティが仏陀に訊ねたのは ほんとうに興味深いことだ )


“「未来の世に
最後の時に
最後の代に
最後の五百年代に
良い教えが滅びる頃になって
この経典の言葉が説かれるとき
その真理を理解する者たちが誰かいるでしょうか ?」

世尊は答えて言われた
「スブーティよ
そのように言ってはならない
そうだ その時代でも
この経典の言葉が説かれるとき
その真理を理解する者たちがいるであろう
なぜなら
その時代にさえも スブーティよ
菩薩(ボーディサットヴァ)たちはいるからだ
そしてその菩薩たちは スブーティよ
ただひとりの覚者(ブッダ)を敬った者たちではなく
ただひとりの覚者の許で善根を植えた者たちでもない
それどころか スブーティよ
この経典の言葉が説かれるとき
たとえ一念だけでも
静かに澄んだ〈信〉を得る菩薩たちは
何十万という多くの覚者たちを敬い
何十万という多くの覚者たちの許で
善根を植えてきた者たちなのだ
彼らは スブーティよ
仏智によって如来に知られている
彼らは スブーティよ
仏眼によって如来に見られている
彼らは スブーティよ
完全に如来に知られている
そして彼らはすべて スブーティよ
測り知れない 数えきれない功徳を積むであろう」”


仏陀は あなた方のことについて 語っている
この経典は あなた方に向かって読まれている
二十五世紀が過ぎた
スブーティは あなた方のことについて 訊ねていたのだ



(12)終わり・・・(13)へ 続く