saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第二章 「 解き放たれた愛 」 第五の質問 (02)

(…あなたは正しい、アラニ
私は 死んでいて 同時に 生きている )

個人としては、私は 死んでいる
誰 か としては、私は 死んでいる
誰 で も な い 者 としては、私は 生きている

あなたは 言う
「私が 初めて死んだ人間を見たのは亡き祖母を見たときでした。
祖母は そこに横たわり、とても青白く 安らかで、とても静かで 幸せで、開放的(オープン)で 同時に閉じていました。
私は うらやましくなると同時に 恐れもいだきました」


憶えておきなさい
これは私に対する あなたの関係でもあるかもしれない
うらやましくなると同時に恐れもいだくということはーーー

あなたは その恐れを脇に 置かなければならない
なぜなら その恐れが あなたの邪魔をしうるからだ
あなたにひらいている その好機を あなたが享受する邪魔をしうるからだ

誰でもない人を見つけるのは とてもむつかしい
が、あなたは ひとり見つけた
あなたもまた 誰でもない人に ならないかぎり
あなたはその好機を 見のがしているということを 憶えておきなさい
私が 死んだように死んでごらん
そうすれば あなたは 私が生きているように いきいきと生きる

どんな個人とも 無縁の生が 存在する
どんな自己とも 無縁の生が 存在する
純真で無垢な、虚空の生が 存在する
私は それをあなたに 差し出している

あなたの恐れを 脇へ置きなさい
もっと私に 近づいてごらん
私を、あなたの 死と復活にしなさい


禅師、無難は 言った
「生きているあいだは、死人で あれ
完全に 死んでいるがいい
そして 好きなように ふるまうことだ
そうすれば 万事よし」



第五の質問 終わり・・・ 最後の質問 へ 続く