saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第二章 「 解き放たれた愛 」 第五の質問 (01)

第五の質問
「愛するバグワン、私が 初めて死んだ人を見たのは、亡き祖母を見たときでした。
祖母は そこに横たわり、とても青白く 安らかで、とても静かで 幸せで、開放的(オープン)で 同時に 閉じていました。
私は うらやましくなると同時に 恐れもいだきました。
私は 彼女が とても孤独であるにちがいないと 思ったのです。
彼女は もう私の 手の届くところには いませんでした。
親愛なるバグワン、あなたをバースデイ・ダルシャンで見たとき、私はそれとまったく同じ感じをいだきました。
あなたは あらゆる騒音、騒動、動きのあいだで 非常に孤独を感じていたのではありませんか ?
あなたは とても遠くに、聖なる沈黙のなかにいました。
私にとって以前には けっしてなかったほどにーーー。
あなたは 死んで 同時に 生きているのでしょうか ? 」




この質問は マ・プレム・アラニョ からだ

死は 美しい
生と 同じほどに 美しい
もしあなたが 死と交流するすべを 知っていさえすれば ーーー


死が美しいのは、それが くつろぎだからだ
死が美しいのは、人が〈存在〉の本源へ 還(かえ)っているからだ
くつろぎ、休息し、再び戻る用意をするために ーーー


ひとつの波が 大洋のなかで生まれる
それから 大洋のなかに還り、再び 湧き上がる
それには また 別の日がある
それは 別のかたちで 再び 生まれる
そうして また、それは再び 落ちて 消える


死とは ただ 本源のなかへ 消えること
死とは 顕れざるもののなかへ 行くこと
死とは 神のなかへ 眠りにおちること ーーー

あなたは 再び 花開く

あなたは再び 太陽や 月を見る

何度も 何度も、あなたが ブッダになるときまで

あなたが意識的に 死ぬことが できるようになるときまで

あなたが意識的、自覚的に 神のなかへ くつろげるようになるときまで ーーー


そうなったら もう 戻ってくることはない

それは 完全な 死、究極の死だ

ふつうの死は つかの間の 死だ
あなたは 再び戻ってくる

ブッダが 死ぬとき、彼は 永遠に 死ぬ
彼の死は 永遠という質を おびる

だが、つかの間の死でさえ 美しい



あなたは正しい、アラニ
私は 死んでいて 同時に 生きている



(01)終わり・・・(02)へ 続く