saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第8話 ーーー Q&A 最初の質問 (03)

…( 第一の意味は 眠りの反対だ
そして,当然のことだが
あなたが リアリティーを見れるのは あなたが眠り込んでいないとき に 限る )
あなたが それに直面できるのは
あなたが〈真実〉ーーーあるいは それを〈神〉と呼んでもいいが
その目を のぞき込めるのは
あなたが 目覚めているときに限る
その強烈さの 一点が わかるだろうか ?

火事のさなかのような その一点が ?

完全に 目覚めている ーーー

そこに洞察がある
その洞察が〈自由〉を もたらす
その洞察が〈真実〉を もたらすのだ


“ ブッドゥ ” の 二番目の意味は
認識すること,つまり,気づく,通じる,注目する,心にとめる,というようなことだ
したがって ブッダとは 偽りを偽りと 認識した者
真実を真実と 見きわめる目を 持った者を言う

偽りを偽りと 見ることは
真実とは何かを理解する 第一歩に ほかならない

偽りを偽りと 見たとき はじめて
あなたは 何が真実であるかを 見ることができる
もし 真実を知りたいと 思ったら
あなたは 幻覚の中に 生き続けるわけにはいかない
あなたの〈信条〉の中に 生き続けるわけにはいかない
あなたは あなたの偏見の中に 生き続けるわけにはいかない

偽りは 偽りとして認識されなければならない
それが “ ブッドゥ ” の 二番目の意味だ
偽りを 偽りと,非真実と 見きわめる認識 ーーー


たとえば,あなたが 神の存在を 信じてきたとしよう
あなたは キリスト教ヒンドゥー教か回教徒として生まれたのだ
あなたは 神は存在する と 教えられてきた
あなたは神を畏れ はばかるように しむけられてきた
もし 信じなければ
お前は 苦しむ羽目になるぞ
ばちが当たるぞ
神は とても残忍だ
神は けっしてお前を 許すまい ーーー

ユダヤ教の神は
「私は とても嫉妬深い神だ
私以外の誰も 拝んではならぬ !」と 言う

回教の神も また同じことを言う
「神は ひとりしかない
ほかの神などないのだ
そして神の預言者も ただひとり,マホメッドだけで
ほかの預言者など ひとりもいない」ーーー


この “条件づけ” が あまりにも深く あなたの中に はいり込むと
あなたが 神を信じないようになっても
まだ それが 存続するほどになりかねない


つい先日,ムラ・ナスルディンが 顔を見せていた
そこで私は 尋ねた
「ムラ・ナスルディン
きみは共産主義者に転向して 革命の同志になったそうだが
神は どうするんだい ? 」
彼は 言った
「神なんて いるものか !
そして マホメッドこそ唯一の預言者だ ! 」

条件づけ というのは 実に深く根をおろし得るものだ
マホメッドだけは 預言者のままなのだ

あなたは神を 信じるように育てられてきた
そしてあなたは それを信じ込んできた
それはひとつの〈信条〉に すぎない



(03)終わり・・・(04)へ 続く