saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第6話 ーーー Q&A 五番目の質問 (01)

五番目の質問 ーーー

“ 政治家たちや 坊主たちや 資本家側の既得権を むこうにまわして,あなたの理想社会に どんな公算が あるのですか ? ”



まず 第一に
私は どんな “理想社会” にも 興味はない

そのことに 関して言えば
私は どんな “理想個人” にすら 興味はない

“理想” という言葉は 私にとっては 猥褻(わいせつ)語だ
私は 何の理想も 持っていない

理想というものが あなたを狂気に駆り立てる

理想こそ この地球全体を 一大精神病院にした 張本人なのだ
理想というのは
いまの自分が あるべき自分ではない という意味だ

それは 緊張や 不安や 苦悩を つくり出す
それは あなたを 引き裂く
それは あなたを 分裂症にする

理想というのは 未来に あり
あなたは ここにいる

「自分がその理想を 実現しない限り
どうして生きることなんかできる ?
まずその理想を 実現して,それから 生きはじめよう」ーーー

だが,それは けっして起こらない
それは 物事の まさに本性そのものからして 起こり得ないのだ
理想というのは 不可能だ
だからこそ それらを “理想” と 言う

それらは 人間を狂気へと 駆り立てる

そして,その理想に比べると あなたがいつも 寸足らずのために
非難 というものが 起こってくる
罪悪感が つくられる

実際のところ
それが 坊主たちや 政治家たちの やり続けてきていることだ

彼らは あなたの中に 罪悪感を つくりたがっている
罪悪感をつくるために 彼らは 理想を 用いる

それは 単純な メカニズムだ
まず ひとつの理想を 与える

そうすれば 自動的に 罪悪感が やって来る



(01)終わり・・・(02)へ 続く