…( 彼らは絶えず 食べ物のことばかり考えている
そうして，二番目の セックスの観念が出てくる
どうやってセックスを 厄介払いするか ーーー )
一生涯
最後の最後まで ガンディーは それを案じていた
どうやって セックスを厄介払いするか ーーー
晩年には，彼は ヌードの女の子たちを使って 実験をやっていて
彼女たちと 一緒に 眠ることにしていた
ちょっと 自分自身を 試してみるために ーーー
というのも，彼は死が 近づいて来ているのを 感じていて
自分の中に まだ肉欲があるか どうか
自分自身を テストしてみなければならなかったのだ
国中が 燃えさかっていた
人々が 殺戮されていた
回教徒は ヒンドゥー教徒を殺し
ヒンドゥー教徒は 回教徒を 殺していた
国中が 火の海だった
そして，彼は その ど真ん中に いたのだ
ところが，彼の関心事は セックスだった
彼は 女の子たちと 一緒に眠っていた
ヌードの女の子たちだ
彼は 自分自身を 試していたのだ
夜の 禁欲
彼のブラーフマチャリヤ(性を超越したあり方)が もう完璧かどうか ーーー
だが，なぜこんな疑問が起こるのだろう ?
長い 抑圧のためだ
一生の間，彼は 抑圧してきた
さあ，最後の最後になって
彼は おじけづいてしまった
というのも
その歳になって彼は まだセックスのことを夢に見ていたからだ
そこで彼は 気が気じゃないなかった
自分に 神に合わせる顔が あるかどうか ?
これでも彼は 精神主義者と 言われているのだ
けれども 私なら彼を 物質主義者
それもごく原始的な 物質主義者と呼ぶ
彼の関心事は 食べ物と セックスだけだ
あなたが それに賛成か反対かは問題じゃない
あなたの関心が
あなたの自我(エゴ)が どこに引っかかっているかを表してしまう
そして，私は 資本主義者も その中に含めよう
その関心のすべては
どうやって お金を 集めるか，お金を貯蓄するかに かかっている
というのも
お金は 物質を 支配する力を 持っているからだ
どんな物質的なものでも，お金で 買うことができる
精神的なもの というのは何ひとつ 買ったりできない
どんなものであれ
本来的な価値を 持ったものというのは お金では 買えない
お金で買えるのは 物だけだ
あなたが 愛を買いたい と思っている
それは お金では 買えない
だが，セックスなら 買うことができる
セックスというのは 愛の物質部分なのだ
お金によって物質は 買われ得る
所有され得る
(06)終わり・・・(07)へ 続く
