…( だが，セックスなら買うことができる
セックスというのは 愛の物質部分なのだ
お金によって 物質は 買われ得る
所有され得る )
さあ，あなた方は びっくりするに違いない
私は 共産主義者と資本主義者を 同じカテゴリーの中に 含めてしまう
それも 彼らは 敵どうしだというのに
ちょうど私が チャーチルヴァーカと マハトマ・ガンディーを同じカテゴリーの中に含めてしまうのに
彼らは敵どうしであるのと 同じことだ
彼らは 確かに敵どうしだ
だが，彼らの関心事は 同じだ
資本主義者は お金を貯め込もうとしている
共産主義者は それに反対している
彼は，国家以外の誰も お金を貯蓄することを 許されるべきではない という理想を お持ちだ
だが，彼の関心は やはり お金にある
彼もまた 絶えず お金のことを考えているのだ
マルクスが 共産主義についての 彼の偉大な書物に
ダス・カピタル(Das kapital『資本論』)という 名前をつけたのは 偶然じゃない
それは共産主義者たちの バイブルだ
ところが，その名は『資本論』と言う
それが 彼らの関心事なのだ
どうやって 誰もお金を貯蓄しないようにして
国家が 貯蓄できるようにするか
そして，どうやって国家を 所有するか
ということは，実際のところ
根本的には，究極的には
自分が お金を貯蓄することになる
(07)終わり・・・(08)へ 続く
