saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第3話 ーーー 知識は禍いなり(06)

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原始人もまた絵で考える
最古の文字は みな象形文字

中国語は象形文字
あれは アルファベットを持たない最古の言語だ

夜,あなたは ふたたび原始的になる
昼間の教養など忘れて,あなたは絵で 考えはじめる
それは 原始人とまったく変わらない
そして あなた方の夢に光を当てようとする精神分析医たちの洞察には
それなりの価値がある
なぜならば,あなたが より原始的であるために
そこにはより多くの真実があるからだ

あなたは誰も騙そうとなどしていない
あなたはより真正だ
昼間のあなたは
自分のまわりに あなたを隠すひとつの〈人格〉というものを持っている
幾重も幾重もの人格だ
本当のその人を 見つけ出すのはとても難しい
それには深く掘り下げなければならないだろう
そして それは 痛 い
その人間は 抵抗することだろう
ところが,夜になると
ちょうど着物を脱ぐのと同じように
あなたは 自分の人格を脱ぎ捨てる
そんなものは 必要ない
なぜならば
あなたは誰ともコミュニケートするわけではないからだ
あなたは 寝床でたったひとりきりだ
そしてあなたは 世間にいるわけでもない
完全に 自分だけのプライベートな領域だ
隠したり 装ったりする必要は何もない
精神分析医が
あなたの夢にはいって行こうとするのはそのためなのだ
夢というものは
あなたが誰であるかを ずっとはっきりと示してくれるからだ
だが,それは 同じゲームにすぎない
違う言語で 演じられてはいる
が,ゲーム自体は変わらない
それが 心(マインド) の 通常の状態だ

心(マインド) プラス中身
意識プラス中身 ーー


心(マインド) の 二番目の状態は 中身なしの意識
それが 瞑想の何たるかだ
あなたは 完全に覚めている
そして
そこには ひとつの思考にも出会うことのない〈幕合い〉がある
あなたの前には ひとつの思考もない
あなたは眠り込んでいるわけじゃない
あなたは 目覚めている
が,そこには ひとつの思考もない ーー
これが瞑想だ

最初の状態は “ 心(マインド) ” と呼ばれる
二番目の状態は “ 瞑想 ” と呼ばれる


そしてもうひとつ 三番目の状態がある


(07)へ 続く