saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

質疑応答集「マイウェイ〔流れ行く白雲の道〕」

「あなた自身が問題…」03 (終回)
(…それにまたイエス仏陀の近くにいた人たちでさえ これに似た事柄を何度となく訊いている。)

Pp 114 ー 116
エスが捕らわれる前の晩、次の日には殺されようというその夜に、弟子たちは問うた。

主よ、教えてください
神の御国において
あなたが神の玉座の右に坐られるとき
私たちの坐る位置は どうなるのですか?
どこにどのような順序で坐るのですか?

神は玉座に、そのひとり子イエスは その右に
そして その十二人の弟子たちは……
私たちは どこに
どのような順序で坐るのでしょうか?


エスのまわりにいた人々が、このような馬鹿げた質問をするなんて!
しかし
これが 人間の精神(ココロ)のうごき方だーーー
彼らは “ こ の 世 ” のことは 求めなかった。

この世では彼らは 乞食になっていた…が
彼らは あの世を求めたのだーーー
彼らは本物の乞食ではない
彼らは まだ希望をいだいている。

彼らは この世を賭けたが
それは 安っぽい取り引きというものだ。

私たちは どこに坐るのでしょう?
あなたの隣には 誰が坐るのですか?

あの十二人の弟子たちのあいだには競争があったにちがいない。
政治的 駆け引きが、野心があったにちがいない。
誰かが上にあがれば 誰かが下がる。
誰かが チーフになる……
弟子たちのあいだでは大きな葛藤が、裏の駆け引きが
暴力と攻撃とが底流をなしていたにちがいない。


エスとともにあってさえ
人は 希望をいだきはじめるーーー
希望とは
あなたがたの内部に深く根を下ろしているものだ。
語られることは何であれ
あなたがたは それを希望に変えてしまう。
あなたがたは 希望製造メカニズム
そして この
希望製造メカニズムこそ エゴにほかならない!


では、 どうしたらいい?

実のところ、どうこうすることは 何もない。
ただ あなたがたには もっと明晰な眼が必要だ。
もっと 知覚力のすぐれた眼が
もっと深く 浸透していく眼が必要だ。

唯一 必要とされるのは
あなた自身を 新鮮な眼で見ること
あなたの存在を
あなたが 今まで為してきたこと、希望してきたこと
それを見る 新鮮な眼だ……


そして あなたがたに言っておく
その新鮮な眼差しの内で
その無垢な眼の内で
エゴは ひとりでに 自然に 落ちてゆく。

それは もっとも易しいこと

それでいて同時に もっともむつかしいことだ。


憶えていなさい。
私は あなたがたに 希望をいだかせてなどいない------



質疑応答集 「四日めの朝 1974年 5月13日」
あなた自身が問題 03 ------ おわり


(質問)---
「 バグワン(OSHO )ーーー

あなたは、私たちが 自我(エゴ)を落として 白雲と一体(ひとつ)にことがいかに易しいことかと話します。
またあなたは、私たちはすでに何百万生も生きてきて、その中の多くの生において、ブッダたちやクリシュナたち、キリストたちと一緒であったとも話してくれました。
ですが、私たちは 依然 自我(エゴ)をあきらめきれないでいます。
あなたは 私たちの中に偽りの希望をつくりだしているのではありませんか? 」

Pp 100 ー116
翻訳 = マ-アナンド-ナルタン
発行 = RPJ
発売 = 株式会社めるくまーる社