saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

「質疑応答集」🔘バグワン・シュリ・ラジニーシ

「関係の神秘……」05

( ……誰も当然こうあるべきだ などと 捉えないこと。

どの個人も それぞれが 一つの深い神秘だ、内部に入っていけばいくほど 底知れない。)

だが私たちは たがいに退屈してしまう。

というのも ただ外側の 縁(ふち)のところに、いつも その外面にとどまるからだ。

 

こんな話を 読んだのだがね ーー 

一人の男が ひどく病んでいた

彼は あらゆる種類の いわゆる “療法” を試みたが、何も役に立たなかった。

そこで彼は 或る催眠療法をする人の許(もと)に行った。

その人は彼に “ 私は病気ではない ” と何度も何度もくり返し言う マントラを、暗示を 一つ与えた。

朝 少なくとも 十五分、そしてまた夜 十五分それをくり返す。

私は病気ではない、私は健康だ……

日中も思い出したら いつでもこれをくり返す。

すると、数日のうちに 彼は回復しはじめた。

そして 数週間の後には 完全に よくなっていた。

  そこで彼は 妻に言う。

これは 奇跡だよ !  

もう一つ 別の奇跡を起こしてもらうために もう一度 あの催眠術師のところへ行こうと思うんだがね。

私は 最近性欲が ほとんどなくなっているんだ。

だから 性的な関係がずっとストップしている。

欲望がないんだよ……

欲求不満におちいっていた妻は 喜んで言った。

ぜひ 行ってらっしゃいよ !  

  彼が ふたたび催眠術師を訪れて戻ってきたとき 妻が訊ねた。

どんなマントラですか ?  

どんな暗示を 今度は もらったの ?  

しかし 夫は おしえようとしない。

だが 数週間もすると 彼の性欲は戻りはじめた。

ふたたび 性欲を感じるようになってきた。

妻のほうは 当惑してしつこく訊くのだが、夫は笑うばかりで何も言おうとしない。

そこで彼女は 或る日、彼が 朝、浴室の中で例の瞑想、十五分間のマントラをやっているとき、何を言っているのか 立ち聞きすることにした。

と、彼は こう言っていたものだ ーー 

彼女は私の妻ではない

彼女は私の妻ではない ーー !  

 

  私たちは 他者を きめてかかる。

誰かが あなたの妻だとする……と、そこで関係は終わりになる。

誰かが あなたの夫だとする……と、そこで関係は終わりになる。

もはや そこには冒険がない。

ん?

相手は 一つの物に、日用品になったのだ。

相手は今では 探し求めるべき 一つの神秘として在るのではない。

相手は もう新鮮ではなくなっている。

憶えておくがいい。

どんなものも年輪とともに 死んでいく ということを。

外面は常に古く

中心は常に新しい。

外面は 新しいままではいられない。

一瞬一瞬、古くなりかび臭くなる。

が、 中心は常に 新鮮で 若々しい。

 

  あなたの 魂(ソウル)は 子供でも 青年でも 老人でもない。

あなたの魂は ただたんに 永遠に新鮮なのだ。

それには 年齢というものがない。

自分で 実験してみたらどうかね。

 

 

05 おわり…06 へ つづく

 

 

 

『マイ ウエイ』⚪流れ行く白雲の道

バグワン・シュリ・ラジニーシ

🔘質疑応答集

話者   バグワン・シュリ・ラジニーシ

翻訳   マ・アナンド・ナルタン

発行者   スワミ・アナンド・シャンタン

発行   RPJ