saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

「質疑応答集」,🔘バグワン・シュリ・ラジニーシ

「関係の神秘……」04

 

  もう少し 説明しようかね。

もしあなたが 人を愛したら、少しずつ、その人の外面の部分が消えていく、その人の  か  た  ち  が消えていく。

あなたは、かたちの無い内側のものに もっともっと接するようになる。

かたちは しだいにぼんやりとなり 消えていく。

そして、あなたが もっと深く入っていったら

そのときには このかたちの無い 個さえも消えはじめ、溶けはじめる。

と、彼  方  な  る  世  界  が ひらかれる。

そうなったら 相手のその個人は たんなる開口部、扉だったことを 知る。

その愛する者を通じて あなたは〈神性〉を見出すのだ。

  愛することが できないために

私たちは これほど多くの宗教儀式を必要とする。

儀式は 代用品、しかも非常に貧弱な代用品だ。

 

  ミーラ (ヒンドゥ教の覚者)には 寺院は いらない。

〈実在〉全体が 彼女の寺院だ。

彼女は 一本の樹の前で踊ることができる……と

その樹が クリシュナになるのだ !  

彼女は 小鳥の前で唄うことができる……と

その小鳥がクリシュナだ !  

彼女は自分のクリシュナを まわり中につくりだす。

彼女の愛は

彼女が見るところ どこでも扉がひらかれ  クリシュナが

愛する人が顕れるほどに 深い ーー 

  しかし最初のきらめきは かならず個を通して来る。

宇宙と触れ合うことは むつかしい。

あまりにも大きく、あまりに広大だ。

始まりも終わりもなく 無辺だ。

 

いったい どこからはじめればいい ?  

どこから入ったらいい ?  

愛の相手の 個が その扉になる。

  恋に落ちるがいい ーー 

だが、それを葛藤に しないこと。

相手を深く認め ゆるすこと、愛を招待状にすることだ。

そして相手が 無条件に あなたの内部に浸透することを ゆるすがいい。

と、突然相手は 消え去り

〈神〉が そこにいる ーー 

もし あなたの愛する人が 神とならなかったら

そのときには この世の 何一つ 神性を得ることはない。

だとしたら

あなたがたの宗教的なお話は ただのナンセンスだ。

 

  これは 子供が相手でも起こりうる。

動物が相手でも、飼っている犬が相手でも 起こりうる。

もしあなたが

自分の飼っている犬と 深い関係に在ることができたら

これは 起こりうる、その犬は神性を得る  !  

したがって これは男と女だけのことではない。

これは、あなたに 自然にもたらされる〈神性〉の もっとも深い源泉の 一つ

どこからでも それは 起こりうる。

 

  基本となる鍵は これだ。

あなたは、自分のもっとも内奥の核にまで、あなたの実存の基盤そのものにまで 相手が浸透するのを ゆるさなければならないということ……

  ところが私たちは 自分をだましつづける。

私たちは 自分が 愛している と 思っている。

もしあなたが、自分は愛している と思っている としたら

愛が 起こる可能性は まったくない。

なぜなら もしそれが愛だ と 思っていたら、あらゆるものは閉ざされてしまうからだ。

新たに 努力をしてみるがいい。

相手の内深くに 隠されている本物(リアル)の存在を 見つけだしてみなさい。

誰も当然こうあるべきだ などと 捉えないこと。

どの個人も それぞれが 一つの深い神秘だ、内部に入っていけばいくほど 底知れない。

 

 

04おわり …05へ つづく

 

 

 

『マイ ウエイ』⚪流れ行く白雲の道

バグワン・シュリ・ラジニーシ

🔘質疑応答集

話者   バグワン・シュリ・ラジニーシ

翻訳   マ・アナンド・ナルタン

発行者   スワミ・アナンド・シャンタン

発行   RPJ