「エゴは落ちる―――たった今 !」03
( あ な た が それを 落 と し た く な い からだ…)
このことは あなた方にはショックだろう。
というのも、あなた方は、自分は それを、エゴを 落としたがっていると思っているからだ。
再考してごらん、もう一度 考え直してごらん。
あなたは 落としたくない
だからこそ それはつづいていくのだ。
それは 時間の問題などではない。
あなた自身が 落としたくないのだから
できることは 何一つ ありはしない !
それに、不可思議なのは 人の思考(マインド)の動き方だ。
あなた方は 自分は落とすことを望んでいると思う
が、深いところでは、あなた方は自分が落としたいとは思っていない と 知っている。
もしかしたら あなた方は
それに もう少し磨きをかけたい
もう少し洗練させたい……そう思っているかもしれない。
が、ほんとうに落としたいとは 望んでいない――― !
もしあなたが ほんとうに落としたかったら、
それを妨げている人など 誰もいはしない
邪魔をしているものなど何もない。
そうと望むだけで それ は 落とすことができる。
しかし
もしあなたが 落としたくないとしたら
何ひとつできることはない。
たとえ覚者(ブッダ)が 千人集まって あなたにはたらきかけたとしても、失敗に終わるだろう。
外側からは 何ひとつできはしないからだ。
ほんとうに
あなた方は 考えたことがあるかね ?
それについて 瞑想したことがあるかね ?
自分が落としたいと望んでいるかどうか……?
ほんとうに
あなたは “非存在” に 何 で も な い も の に なりたいかね ?
たとえ宗教的な世界に 思いをはせる場合でも、あなた方は 何かでありたい、何かを成就したいと望んでいる。
どこかへ達したい、何かになりたいと望んでいる。
たとえ、謙虚であろうと思っていても、あなた方の その謙そん、へりくだりは、エゴにとっての 秘密の隠れ家以外の何ものでもない。
いわゆる謙虚な人々というのを 見るがいい。
彼らは 自分たちは謙虚だ と 言って、町中で、その地域で その地方でもっとも謙そんであることを 証明しようとする。
もしあなた方が それに反論して
いいや、あの人のほうが あなたたちより謙虚ですよ、などと言おうものなら、彼らは 大いに傷つくことになる。
いったい 誰が 傷つくのかね ?
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