saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

(講話)「自己礼拝」Worship of the Self, by OSHO, 10

(…お辞儀をする、頭を下げるということは、内側のものであるべきだ。)


もし身体の動きに 内面が伴うなら、それは深い体験だ---
もしあなたが「全てが神聖だ」という内的感覚を持って 頭を下げているとすれば、どこでお辞儀をしようと、あなたは 神の御足を頂いている。

もしあなたの身体が その感覚と ともに動くなら、あなたの身体もまた 深い体験をするだろう。

そしてあなたは お辞儀をする、頭を下げる という行為の中から、より素直に より純真に、より謙虚になって出てくる。


では、どうすればいいのか。

人間は 多くのことを編み出したが、役に立たなかった。

人間のエゴは 余りに捕らえがたく、ずるくて、退治できないほど微妙なやり方で 人間を騙せる。

もし 神が 天国のどこかにいるのなら、あなたは 頭を下げることができる。
なおかつ、全存在に エゴイスティックな在り方で振る舞える。

この世界が 神聖ではない と、あなたは思っているからだ。

あなたの神聖、あなたの神は、天の高い処にいる。

だからこの世に対しては、今まで通りのやり方で振る舞い続けることができる。

また、今までより もっと悪い態度で振る舞うことさえできる。

今や あなたは、最高権威者と 繋がっているのだから。
今やあなたは、直接つながっている。

あなたは いつでも、最高権威者に電話できる。
あなたは神に 何でも命令できる。



イエスが、ある村を 通り過ぎようとしていた。
その村は イエスに好意的ではなかった。

村人たちは イエスの弟子たちを滞在させなかった。
彼らは 断り、イエス一行に 食物も、水でさえ 全く与えなかった。

そこで、イエス一行は 別の村に行かねばならなかった。

弟子たちはイエスに言った。
「今が、あなたの力を見せる時です。
奇跡を見せてください!
こんな宗教的でない村は、存在すべきではありません。
この村を 潰してください」と。

そういった者たちが、後にキリスト教を 創り上げた弟子たちだ。

彼らは言った。
「今すぐ、この村を破壊してください。
今が その時です! 奇跡を見せてください!」と。

弟子たちはイエスに、彼が 神の子、神の 一人子であると証明するように頼んだ。

彼らはこう言っている。
「天にいる あなたの父に、今すぐ、この村を破壊するように 言ってください!」と。


この傲慢さの理由は 何だろう。
この怒りの 理由は?

彼らは 祈りのある人たちだというのに。
彼らは 毎日 祈っていた。
彼らは イエスと ともに祈っていた。

なのに、この傲慢さは 何故だろう。
村人は、ただ 普通の人たちだった。

そして彼らは、イエス一行に 食べ物を与えることを 断っただけだ。

それは 罪ではない。彼らの 勝手だ。

たとえば、私が あなたの家を 訪れたとして、あなたが私に 食事を出すのを断るとする。

それでオーケーだ--- あなたの勝手だ。
なのに、この傲慢さは 何故だろう。

村の人全部が イエス一行を拒否したわけではない。
小さな子供もいれば 年寄りもいる。
彼らは イエス一行を拒否してはいない。

ただ少数の人たちだけ、イエス一行を拒否しただけだ。

だが弟子たちは「この村全てを潰してください。
今すぐ、この村全部を破壊すべきです」と 言った。

木々は、イエス一行にシェルターを与えることを拒否してはいない。

だが弟子たちは、その村に属するもの全てを破壊するように、イエスに頼んでいた。
何故だろう。

祈りを通し、敬礼を通し、礼拝を通して 彼らは前よりもっと傲慢になった。

彼らは 謙虚な人たちではない。
謙虚さは、はるか彼方にある。

もし彼らが 謙虚でないとしたら、どうして宗教的であり得よう?

何故、そうしたことが 起こり得るのか?

それは、もし神が「天に」いるとしたら「我々に食べ物を与えなかった者は 神聖でない。
神は 天のどこかにいらっしゃる。
そして我々は神に選ばれし者たちだ。
我々を拒否する者は、神に反している。
だから 彼らを こらしめる」という訳だ。


本当の謙虚さは、神が遠くにいない場合にのみ あり得る。
神は、いつでもあなたの隣人だ。

あなたがいる所 どこでも、神は あなたの隣にいる。

神を どこか他の場所、遠く離れた所に据えることは、とても簡単で 都合がいい。

隣人に対して、自分の好きなように振る舞えるからだ。

その上、神は「いつもあなたの味方だ」ときている。


…11へ 続く


「究極の錬金術 Ⅱ 」古代の奥義書 ウパニシャッドを語る by OSHO,

(翻訳者) スワミ・ボーディ・イシュワラ
(発行所) 市民出版社