saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

「 質疑応答 五日めの朝 」by OSHO

「エゴは落ちる―――たった今 !」05

( 何にも従事することがないと

突如として あなたは自分の内面の空虚さに 気づく。

これらの夢は、その空虚さを埋めるものだ。)

 

 今日(こんにち)、心理学者の言うところによれば

人は 食物なしでも少なくとも 九十日間は生きることができるが、九十日間、夢を見ないで生きていることはできないそうだ。

もし見なかったら 狂いだす。

夢を見ることが許されなかったら、人は 三週間で発狂する。

食物なしの 三週間など害にはならない。

かえって健康のためにいいかもしれない。

三週間の絶食、いい断食になって 身体のシステムを若がえらせることだろう。

あなたは もっと活き活きと若々しくなるだろう。

しかし三週間 夢を見ないとなると……

あなたは 発狂する ! 

夢を見るということは、何か 深い根をもった必要性を満たすものにちがいない。

そして

その必要性―――、それが あなた方に従事することを与えるのだ。

真に従事することなしに それは人を従事させる。

あなたは坐って夢を追う……、好きなことは何でもできるし、世界全体が あなたの言う通りに従う。

少なくとも 夢の中では……

 誰も問題を引き起こす人は いないし、誰を殺したってかまわない。

あなたの好きなように何でも変えられる。

あなたは そこでは 主 人 なのだ。

 エゴは

夢を見ているあいだが もっとも活気にみちている。

なぜなら そこではあなたに敵対する人は誰一人 いないからだ。

いやそれはおかしい ! と言う人は 誰もいない。

あなたは 完全に独りきり

欲しいものは 何でもつくり出すし、欲しくないものは 何であれ 壊してしまう。

夢の中では あなたはまったく強力で、全能になる。

夢が止まるのは エゴが落ちるときだ。

したがって これが し る し となる

実際、古いヨーガの教典には、夢を見ない ということが〈覚醒〉に達した人の し る しとされている。

夢が止まるのは もう必要ないからだ。

それは エゴの要求だったのだ。

 

 あなた方は 何かに従事していたい。

だから エゴを落とすことはできないでいる。

空っぽで、何も従事することのない状態でいられる用意が あなた方に できないかぎり

あなた方に、誰 で も な い 存 在 として在る用意が できないかぎり

たとえ必要とされなくっても、それでもなお〈生〉を楽しみ 祝福する用意ができているようにならないかぎり エゴが落ちることはありえない。

あなた方は 必 要 と さ れ る 必 要 が ある。

誰かがあなたを必要とする―――、と、あなたは いい気分になる。

もし、もっともっと多くの人が あなたを必要としたら

あなたは ますますいい気分になっていく。

だからこそ 指導的地位というのは あれほどまでに楽しめるものになる。

多数の人が それを必要とするからだ。

指導者(リーダー)というのは 非常に謙虚になることができる。

彼は自分のエゴを押し出す必要は まったくない。

そのエゴは すでに深く満足している。

なぜなら

大勢の人たちが彼を必要としているからだ

大勢の人たちが彼に依存しているからだ。

彼は多くの人々の 生きがいとなっている。

……彼は謙虚になることができる。彼には謙虚になれる余裕が充分ある。

 

 この事実を憶えておかなければならない。

つまり

自分のエゴを あまりに押し出しすぎる人たちというのは きまって他者に 影響を及ぼせない人たちだ ということを。

そういう人たちは 自己主張する。

それが、自分は ちょっと特別な誰かだ ! と言うための 唯一の言い方だからだ。

 

もし彼らが 人々に影響をもてたら

もし彼らに 説得力があったら

彼らは けっして 自己主張などしはしない。

彼らは きわめて謙虚になる……少なくとも表面では

エゴイスティックになど見えはしない。

というのも

微妙なかたちで 多くの人々が彼らを頼りにしているからだ。

彼らは重要人物になったのだ。

その人生は彼ら自身にとって意義深いものに見えてきたのだ―――

 

 もし

あなたの自我(エゴ)が あなたにとって意味あるものだったら

もし

あなたの自我(エゴ)が あなたにとって意義あるものとなったら

どうやって それ が落とせよう ? 

私の話を聴きながら

あなた方は エゴを落とそうと 考えはじめる。

しかし考えただけではエゴは 落とせるものではないよ ! 

あなた方は その根を理解するようにならなければならない。

それが どこにあるか ? 

どこに 存在するのか ? 

なぜ 存在するのか……? 

 

 これらは あなた方の内部にあって、あなた方自身 感知することなしに はたらいている無意識の力だ。

それを 意識の上に のせなければならない。

エゴの根っこを 地中から土の中から取り出して

じっくり見なければならない。

 

 も し 何にも従事せずにとどまることができたら

 も し 、必要とされることがなくても満足していられたら

エゴは 今の この瞬間にでも 落ちることができる。

が、この  も し  は 大きな  も し  だ。

これら たいへんな “ もし ” の ために、瞑想が あなた方の用意をととのえさせる。

このハプニングは 瞬間のうちに起こるもの。

しかし、それを理解するには 時間がかかるだろう。

 

 

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