saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第七章 「宝もの The treasure 」 (02)

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繰り返そう、探求するのは あなたが眠っているとき、覚めていないとき、無意識のときだけだ。
無意識が 探求に向かわせる。

そう、ラビアは正しい、内側に光はない。
内側には 光も意識もない。
だから、あなたは 当然のごとく外を探し続ける。
外の方がよく見えるように思えるからだ。

私たちの感覚器官は、すべて外を向いている。
目は 外に開かれ、手は 外に向かって広げられる、足は 外に運ばれ、耳は 外の騒音や音を聞く。
あなたに備わっているものは、すべて外に向けられている。
五感は 皆、外に向かっている。
あなたは、見たり、感じたり、触れたりする場所で 探しだす ーー 感覚の光は 外を照らす。
だが、 探求者は 内にいる。

この 二分は 理解されなければならない。
探求者は 内にいる。
だが、 光が外にあるため、探求者は 野心の道を歩み、成就すべき外部のものを探そうとする。

探しものは けっして見つからない、見つかったことがない。
事の性質上、それはあり得ない。
なぜなら、最初に 探求者を探さなければ、あなたの探求は すべて無意味になるからだ。
自分が何者か 知るようにならない限り、何を探しても 無駄だ ーー 探求している者を 知らないのだから。
探求者を知らずに 正しい次元、正しい方向に 向かえるはずがあろうか。
不可能だ。
最も重要なものこそ、最初に考慮されなければならない。

そこで、これら 二つのことが きわめて重要となる。
まず、自分が 何を求めているのか、完全に はっきりさせること。
ただ暗闇で躓き続けていてはならない。
目標とするもの、本当に探しているものに 注意を向けなさい。
あるものを求めているのに 別のものを探し続け、たとえうまくいっても満足しない場合があるからだ。
成功した人たちを 見たことがあるかね ?
これ以上に失敗した人たちを他に見つけられるだろうか。
『事なれば万事なる (成功すれば成功が続く)』という ことわざを聞いたことがあるだろう。
これは 完全に間違っている。
このことわざは、愚かな人々が作ったに違いない。
私はこう言いたい、『成功ほどの失敗はない』と。

成功ほどに失敗であるものはないのだ。


アレクサンダー大王が 世界の征服者になったときの話だが、彼は部屋のドアを閉めて泣きだしたと言われている。
本当にあったことかどうかはわからない。
しかし、アレクサンダーが 少しでも知性ある人間だったら、泣き出したに違いない。



(02)終わり・・・(03)へ 続く