saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

「Intuition」はしごの三本の横木 ⑧ OSHO

(…グルジェフは この比喩をよく使ったものだ。
人間は3階建ての家のようなものだ。
1階は 無意識、2階は 意識、3階は 超意識だ。)

あなたの知性と本能の 葛藤が無くなれば、あなたは 初めて人間になれるのだ。
あなたはもはや、動物王国の一部ではなくなる。
そして、私が言っているのは、真実、生、存在について 知りたいと思っているすべての人、自分が誰かを知りたいと思っている人にとって 絶対的に必要なことだ、ということだ。

 あなたの マインドの90パーセントを抑圧しているとき、どうして自分自身を知ることができようか?
あなたは どうしてもゆきたくて我慢できない地下室に あなたの大部分を押さえ込み 閉じ込めているのだ。

宗教に入っている人たちは みんな恐れから、震えて生きてきた。

彼らの恐れとは何なのだろうか?

その恐れは 自分自身の無意識と押さえつけている本能だ。
それらは 彼らの意識のドアを叩いていた。
「ドアを開けてくれ!
私たちは出たいのだ!
私たちはわかりたい、私たちは満たされたい」
彼らの飢えが ひどくなればなるほど、彼らは もっと危険になる。
あなたは 飢えた狼に囲まれるーー本能の 一つひとつが飢えた狼になる。
そして、いわゆる宗教的な人々は この拷問の中で生きてきたのだ、彼らは 飢えた狼に取り囲まれていたのだ。

 私は あなた方に 無意識と仲良くしてもらいたい。
あなたの生物的な部分を 十分満足させてやりなさい。
問題が どこにあるかを見るようにしなさい。
あなたの生物的な部分が 完全に満足したら、意識と無意識の間に 何の争いもない。
あなたのマインドに関する限り、あなたは 一つの全になる。
あなたのマインドは 一つの全になるだろう。

それは 途方もない知力を 放つ、なぜならば、あなた知力の 大部分は抑圧することに使われていたからだ。
あなたは 火山の上に座っていたようなものだ。
その火山が 爆発しないように抑えていたのだ。

火山は やがて爆発するだろうーーあなたの力は とても小さくて、いつまでも持ちこたえることはできない。
逆に、もし それが爆発したら、あなたは 小さな粉々の断片に壊れてしまい、再び 元通りに復元することは不可能だ。

 世界中の 多くの 頭のおかしい人びと、精神病院に収容されている人びとーー彼らは何者だろうか?
彼らは誰だろう?
彼らは 何を間違えたのだろうか?
彼らは 粉々に壊れてしまったのだ、彼らを治すことはできない。
バラバラになった彼らを 元に戻すことができるのは、彼らの抑圧された本能を満たしてやるより方法はない。
しかし、こんなことを言う人間が そこらにいるだろうか?

私は このことを35年間も 言い続けてきたので、私は世界で 最も悪名高い人間になってしまったのだ。


Pp. 41-43
「Intuition」 OSHO

訳者/山川紘矢+山川亜希子

発行/株式会社KADOKAWA

「Intuition」はしごの三本の横木 ⑦ OSHO

(…彼らは セックスをあまりにも抑圧していたのだ。
だから、それが無意識の中で 沸騰点に達するほどになっていたのだ。)

彼らが眠っているとき、彼らの見る夢は 非常にありありと色彩豊かに、現実味を帯びていたのだーーそれはセックスが どれほど拒否されてきていたかによるものだ。

ほんの 2日間か 3日間だけでも、断食してみたら、あなたにも わかるだろう。
あなたは毎夜、夢の中で、大ごちそうを食べている場面を見ることだろう。
そして、さらに断食を 続けていくと、あなたは もっと空腹になり、夢に見るごちそうは もっとおいしそうになり、香りもよくなり、色も鮮やかになり、現実味を帯びてくるだろう。

21日間 断食を続ければ、あなたは 眼を開けたまま、完全に起きているのに、食べ物の夢を見るだろう。
あなたは もう眠る必要もなくなる、今や、あなたが起きているにもかかわらず、無意識が 意識に 侵入し始める。

多くの僧侶や 尼僧は、それは夜だけのことではなかったと 認めたのだった。
昼日中でさえ、悪魔や魔女が 自分たちのところにやってきては、彼らにセックスを強要したのだった。
そして、彼らは それに対してどう抵抗することもできなかったのだ。
それは 彼らの力を超えていたからだ。

 他の宗教でも 同じことが行われた。
 私は、すべての宗教に反対する。
なぜならば、私は 宗教がやってきたことをよく知っているからだ。
彼らの 意図はよいだろう、しかし、彼らが理解しているところは 十分に深くない。

私は 女性と男性は 一緒に住んでほしい、お互いの身体、お互いの違い、男女の陰陽を よく知ってもらいたいのだ、あなたたちの 無意識の部分の中に 何かを抑圧したままにしておく必要はないからだ。

 一旦、あなたの無意識の抑圧が 完全に自由になれば、あなたの本能は 無意識に対して違う特質を持つだろう。

無意識が 知性と結合される。

あなたの無意識が もはや抑圧されていなければ、つまり、あなたの 意識と無意識の間に ベルリンの壁がなくなる、そうなればーー抑圧がないから壁が取り払われ、もう無意識を 隠しておく必要はなくなるーーすると、あなたは まるで自分の家にいて、一つの部屋から他の部屋に移るように、無意識の部分に簡単に出入りできるようになるだろう。

 これはあなたの家なのだーーグルジェフは この比喩をよく使ったものだ。
人間は 3階建ての家のようなものなのだ。
1階は 無意識、2階は 意識、3階は 超意識だ。


Pp. 40-41
「Intuition」OSHO

訳者/山川紘矢+山川亜希子

発行/株式会社KADOKAWA

「Intuition」はしごの三本の横木 ⑥ OSHO

(…もし、あなたが本能を完全に満足感から切り離そうとすれば、本能は非常にパワフルになってーーほとんどドラッグなみにーーあなたを酔わせて、あなたに幻覚を起こさせる。)

中世においては 法王が開始した特別な法廷で 告白をした僧侶たちがいた。

それは 正直な尼僧や僧侶が呼ばれて告白をさせられた 大陪審の法廷でのことだった。
そこでは、
「悪魔や魔女と性交をしているかどうか?」ということが問いただされたのだった。
すると 何千人もの僧侶や尼僧たちが告白した。
「はい、魔女が夜中にやってきます。
はい、悪魔が夜中にやってきます」

 修道院の 城壁もカギも彼らの侵入を防ぐことはできなかった。
彼らとは 悪魔や魔女のことだ!

僧侶や尼僧たちは 魔女や悪魔がどんな姿をしているかを正確に語った、そして、どうやって自分たちを性行為に引き入れて 誘惑するか、そして、それに抵抗することは ほとんど不可能だということを語ったのだった。
そして、これらの告白をした僧侶や尼僧たちは 生きたまま火あぶりの刑に処せられたのだった。
それは 他者たちへの 見せしめのために行われたのだった。

 しかし、実際のところは、そんなことは 誰も見たりはしていないのだ、戸を開けておいたとしても、魔女が あなたのところへやって来るようなことはない。

悪魔や魔女が カトリック教徒のところだけに来るというのは、どうしてなのだろうか? ーーそれは 全くもって奇妙なことだ!
かわいそうなカトリック教徒は 何か悪いことでもしたのだろうか?

 その理由は 簡単だ。
彼らは セックスをあまりにも抑圧していたのだ。
だから、それが無意識の中で 沸騰点に達するほどになっていたのだ。


Pp. 39-40
「Intuition」OSHO

訳者/山川紘矢+山川亜希子

発行/株式会社KADOKAWA

「Intuition」はしごの三本の横木 ⑤ OSHO

(…彼はそんな状況が起こらないように、最大限のことをしようとしたのだ。)

彼は 弟子の僧たちに、歩くときは4フィート先だけをみて歩きなさい、そうすれば道路や その他の場所にいる女性の顔は見えないから。
見えたとしても せいぜい女性の足ぐらいのものだ。

彼は 弟子の僧たちに言った。
「女性に触れてはならない、女性に話しかけてはいけない」

弟子のひとりが 頑固なやつだった。
彼は こう言った。
「たとえばですね。
女性が道路で倒れて、病気だったり、死にそうだったようなときでも、彼女に話しかけてはいけないのですか?
彼女がどこに行きたいのかも聞いてはいけないのでしょうか?
そのような場合、彼女に触ったり、彼女を家に送ったりしてはいけないのでしょうか?」

 仏陀は言った。
「そのように めったに起こらない場合は、よろしい、あなたは彼女に触っても、彼女に話しかけてもよいーーしかし、彼女が女性であるということは しっかり認識していなければならない」

 彼が「しっかり認識せよ」と強調していることは 女性に対してではない。
あなたの無意識に対して言っているのだ。
もしあなたが、はっきり気付いていれば、無意識が浸透して あなたの意識的なマインドを打ち負かしてしまうということは起こらないだろう。

 すべての宗教が 女性に反対してきているーーかれらが女性を憎んでいるわけではない、そうではない、彼らはただ、僧侶や聖職者や、法王を守ろうとしているのだ。
もちろん、私は 彼らの方法論には同意できない、なぜならば、それは守る方法ではないからだ。
実際のところ、そうすることによって、あなた方は もっと興奮しやすくなる。

女性に触ったこともなければ、女性に話しかけたこともない、そして、女性について何も知らない僧侶は、女性と一緒に暮らしたり、女性と話したことがあり、女性といても 平常心でいられる僧侶より、一層 彼の本能に 支配されやすい。

 僧侶や、尼僧たちの方が、もっと本能に支配されやすい。
もし、あなたが 本能を完全に満足感から 切り離そうとすれば、本能は 非常にパワフルになってーーほとんどドラッグなみにーーあなたを酔わせて、あなたに 幻覚を起こさせる。

Pp. 38-39
「Intuition」OSHO

訳者/山川紘矢+山川亜希子

発行/株式会社KADOKAWA

「Intuition」はしごの三本の横木 ④ OSHO

P. 36~
(…我々は知性に教え込み、あなたの記憶の力を増加する方法を発見したのだった。)

すべての学校、高校、大学ーー世界中の全教育制度がしていることは たったひとつだ。
それは あなたの知性を研ぎ澄ますこと。
しかし、ここに問題が生じた。
教育者が 予想したこともなかったことだ。
あなたの知性が 少しばかり強力になると、それは あなたの本能に 介入し始めたのだ。
競争が起こった。
権力闘争が始まったのだ。

 知性は 権力を支配しようとした。
そして、それは倫理を 自分の側に持っているーー理由、議論、無数の論拠だーー知性は、あなたの意識マインドに関する限りーーあなたに 本能は何か悪いものだと うまく信じ込ませたのだった。
だからそれこそが、すべての宗教が 本能を悪いものだと批判してきたのだ。

 それらは ただの知的なゲームだーー本能は あなたの無意識的なマインドの一部であり、知性は あなたの意識的なマインドの一部なのだ。
しかし、問題は 意識的なマインドは 無意識的マインドの 10分の1しかないということだ。

意識的マインドは 氷山みたいなものだ。
10分の1しか水面上に姿を現していない。
9倍のものが 水面下に隠れている。
あなたの意識的マインドは たったの10分の1だ、しかし、それは現れている。
あなたは それについては知っている。
あなたは 無意識的マインドについては 何も知らない。

 意識的マインドは 学校において教えられている。
短期大学、4年制大学、教会、シナゴーグでーーあらゆる場所でだ。
そして、そこでは あなたの 意識的マインドに本能は良くないものだという思想を吹き込む。
これは醜悪な現象だ。
彼らはあなたを 反自然的、反自分にする。

 しかし、無意識マインドは いつも沈黙している。
それは あなたの 意識的マインドのことなど何も心配しない。

あなたの 意識的マインドが決めたことなど、無意識的マインドは いつでも投げ捨てることができるからだ。
なぜならば、それは9倍も 力を持っているからだ。
それは あなたの理論などかまやしない。
あなたの理由、あるいは何であれ、かまやしないのだ。


 ゴータマ・仏陀でさえ、彼のコミューンに女性を入れなかったのも理由がないわけではなかった。

彼は 女性がいない、純粋に男性だけのコミューンを作りたかったのだ。

私は 彼の方針に反対ではない、しかし、その理由が何であったかを理解しているのだ。
彼の理由は 考察されなければならない。
彼は もし女性が そこにいたら、男性の無意識的なマインドを どうしたらよいか、ということに気づいていたのだ。

それは心理学の問題で、宗教の問題ではない。

 フロイト、あるいは ユングアドラーなどは ゴータマ・仏陀と比べたら、小人のようなものだ。

女性を拒絶することは 非人間的のように見えるが、もし、あなたが 仏陀の眼識がわかれば、驚くだろう。
仏陀には 確固たる根拠があったのだ。
その根拠とは 女性ではない。
彼は 本当のところは 女性を除外しろとは言っていなかった。

彼が言っていたのは こうだ。
「あなた方は あなた方の無意識には勝つことができない、と 私にはわかっている」現実には、それは女性を非難しているわけではない、弟子たちを非難しているのだ、彼は こう言っているのだ、もし女性を 仲間に入れたら、お前たちの無意識が お前たちを打ち負かしてしまうような状況が生まれてしまうだろう。

 彼は そんな状況が起こらないように、最大限のことをしようとしたのだ。


Pp. 36-38
「Intuition」OSHO

訳者/山川紘矢+山川亜希子

発行/株式会社KADOKAWA

「Intuition」はしごの三本の横木 ③ OSHO

P. 34~
(…しかし、世界中で すべての子供たちが かくれんぼをのゲームをしている。)

誰かが 教えたわけではない、どうして、このゲームが一般的なものになったのだろうか?

それは子供たちの中に備わっている 自然的な性質から発しているのだろうーーあるものたちは どうしても何か挑戦するものを探し、見つけたいという衝動に駆られるのだ。

 これらのことは自然におこることだーー誰も自分できめるわけではない。
それらはあなたの 生物学的な性質の一部だ。
しかし、自然は とても賢い。
あなたに 愛という妄想を与えるのだ。
そうでなかったら、単に 命を継続させるための再生産という目的だけのためなら、あなたは これらの運動、カーマスートラが描く84手の性技法を やってみようとはしないだろうーーそれらはあまりに奇妙で、変てこりんで、馬鹿げている。
もし、愛を取り去ったら、裸のセックスは 全くもって動物的だ。

それは人間が ずっと抱えてきた問題の一つだ。
そして 今でも問題だ。
私にできることは 将来、もっとそれを解明し理解することだ。

 男は求め続け、説得し、ラブレターを書き続ける、また贈りものを贈ったり、自分のできることは 何でもする、しかし、いったん、セックスに満足してしまうと、彼は 興味を失い始める。
さて、これは彼が 知っていてしていることではない。
彼は 人を傷つけたくはない、彼が愛した相手を傷つけたくはないのだ。
しかし、これが生物学のあり方なのだ。

ロマンスや 愛のすべては 自然が性的な部分を隠そうとしている煙幕にすぎない、性そのものは見苦しいものだ、だから、自然は それに美しいカバーを与えているのだ。

 しかし、あなたが この自然の営みを やり遂げてしまうと、煙幕が全部消えてしまう。

 本能は セックスだけしか知らない。
愛は 苦い錠剤を 飲み込みやすくする糖衣にすぎない。
薬を 口の中に長く保ってはいけない、それでないと あなたは飲み込むことができなくなるだろう。
すぐに薄い砂糖の膜は無くなって、あなたは その苦い錠剤を吐き出さなくてはならなくなる。

 というわけで、恋人たちは セックスすることを急ぎまくるわけだ。
どうしてそんなに急ぐの?
どうして待てないの?
砂糖は薄いから、遅れたら、砂糖が溶けてしまい、それは苦くなってしまう。
本当に 苦いものだ。

 本能は あなたを人間的にしてはくれない、それはあなたを 動物のままにするーー日本足であるけど、あなたは動物でもあるのだ。


 二番目の横木である、知性は あなたに生物や化学や 動物の性質より高いものを与える。
知性も 本能と同じように、生まれつきのものだ。

 あなたの知的な能力を 増やす方法はない。
できることと言ったら、あなたの知的能力を 活性化することしかない、そうすると、あなたの知性が 成長したように見えるだろう。
実際のところは 最も知性的な人間でも 彼の可能性の たった15パーセントしか使っていない。

ふつう、一般の人間は たったの6から7パーセントしか使わない。

アルバートアインシュタインや、バートランドラッセルでさえ、知力の85パーセントは 使われないままだ。
もし、その85パーセントが使われれば、それはものすごい成長となるだろう。

あなたは自分が 知的にすごく成長したと思うだろうが、あなたは単に あなたがすでに持っていたものを とりもどしただけ、あるいは、開発しただけのことなのだ。

 我々は 知性に教え込み、あなたの記憶の力を増加する方法を発見したのだった。


Pp. 34-36

「Intuition」OSHO

訳者/山川紘矢+山川亜希子

発行/株式会社KADOKAWA

…「Intuition」はしごの三本の横木 ② OSHO

P. 32~
(…人間の生の90パーセントは まだ動物の世界だ。我々は本能によって生きている。)

 あなたは 女性と恋に落ちる、あるいは ある女性が あなたと恋に落ちる、そして、あなたは それは何か偉大なことだと考える。

それは何も偉大なことではない、それは単に 本能的な のぼせあがりにすぎない。
それはホルモンが 反対のホルモンに引き寄せられているだけなのだ。

あなた方は 自然の手の中の遊び道具に他ならない。
どんな動物も 愛の精妙さや 愛の不思議な魅力などにかまっちゃいない、しかし、人間は ただ本能的であるということは侮辱的で、屈辱だと感じるのだ。
あなたの愛が 単なる生化学の反応だって?
あなたの愛は詩だ、あなたの愛は芸術だ、あなたの愛は哲学だーーそれが生化学にすぎないのだと?
あなたは あなたの生態、あなたの化学、あなたの自然を 恥じているようにみえる。

 しかし、これは理解するというやり方ではない。
あなたは 何が何なのかを 正確に理解しなければならない。
区別は明確でなければならない、さもなければ、あなたは いつも混乱したままにとどまるだろう。

あなたのエゴは 一番低い層にあるものでさえ、できるだけ高いものに投影し続けようとするだろう。

 あなたの愛は 単にあなたの化学がつくりあげた幻想にちがいないのだ。
考えてもみなさい、もし、ロマンチックな愛という考えを取り払ったとしたら、どんな男も女も セックスとその馬鹿さ加減に耐えることなんかできないだろう。
それは まったく馬鹿げて見えるだろう。

ロマンチックな考え方を取り去って、生物と化学の素直な言葉で考えてみなさい、そうすれば、あなたは自分のセックスが恥ずかしいことだろう。
そこには自慢できるようなものは何もない。

あなたが 何のロマンスもなく、何の詩もなく、オマル・ハイヤーム(ペルシャの詩人)もなく、シェリー(英国の叙情詩人)もなく、バイロンもなく、男性と あるいは女性とセックスをしているところを想像してごらんーー 単なる 再生産のプロセスとして。
なぜならば、自然は あなたを通して生殖し子孫を残したい、自然は あなたが やがて死んでしまうと知っているからだ。
あなたは永遠ではない。だからあなたが死ぬ前に、自然は生を継続させたい。
しかし、人間は 何かセックスにロマンチックなところがないと、セックスすることができない。
そこで人間は セックスの周りに偉大な煙幕を創造した、人は それを愛と呼ぶ。
人は そのふりをし、それが愛であると信じさえするーーしかし、もっと注意深く 観察してみなさい。

 あなたは 男性や女性に興味を持っている。
女性の自然の本能は かくれんぼをすることだ。

世界中の すべての文化の中に、小さな子供たちが 必ず行う二つの遊びがあるのは不思議だ。
彼らの宗教は違う、彼らの文化も違う、彼らの人種も違う、彼らの社会も、彼らの言語も違うーーすべて違っているーーしかし、この二つのゲームに関しては、彼らがアフリカに生まれようと、中国、アメリカ、インドに生まれようと、違いがない。

 その一つのゲームが かくれんぼだ。
世界中の文化の中で、子供たちが かくれんぼで遊んだことがない文化はない、ということは不思議である。

それは 何か本能に関係しているように思われる、まるで、もっと大がかりな かくれんぼのために準備しているかのようだ。
子供のかくれんぼは リハーサルにすぎない、彼らは一生、そのゲームを やり続けるのだ。

 女性は いつも隠れようとする、そして男は たくましくて探す方だ。
男が探すのは 一種の挑戦だ、女が 隠れれば隠れるほど、男は もっと元気を出して興奮する。

 しかし、世界中で すべての子供たちが かくれんぼのゲームをしている。


Pp. 32-34
「Intuition」OSHO

訳者/山川紘矢+山川亜希子

発行/株式会社KADOKAWA